河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

生物

2017年度入試の問題分析

2017年度の出題範囲は生物基礎分野のみである。

1期では大問は6題で、総解答数は30であり、すべてマークシート方式である。2017年度は2016年度同様大問が6題であったが、総解答数は39だったのでやや分量が減少した。問題1 は細胞とエネルギーに関する出題である。真核生物と原核細胞の違いに関する問題やミクロメーターの使用法に関する計算問題、代謝に関する基本知識など受験生が学習したことがあるであろう内容が並ぶ。またミクロメーターを用いての計算問題は2016年度も出題されており頻出である。その分、しっかり学習していたかで得点が決まるので差が開きやすい。問題2 は遺伝子に関する問題である。遺伝子やDNAに関するやや詳細な知識が多く、DNAとRNAの構造上の違い、DNAと遺伝子、染色体の違いのなどをしっかり確認できていたかが鍵になる。DNA中に含まれる遺伝子の数の計算など受験生が苦手な内容が出題されている。問題3 は細胞分裂に関する出題である。細胞周期に関する出題で計算なども含めやや難度が高い。各期の細胞の数の割合を各期にかかる時間の割合に等しいと考え計算するが、慣れていないと戸惑った受験生も多かったと思われる。これらも2016年度にも出題され頻出である。計算も多いので、この問題で時間を使ってしまったかで全体の得点率が大きく変わったと思われる。問題4は肝臓に関する出題である。肝臓の機能に関する基本知識の確認と、それに関連するホルモンのはたらきを確認する。知識問題のみなので、しっかり確認してきたかで得点率が分かれたと思われる。問題5 は免疫に関する出題である。免疫の知識の確認をする設問と、ABO式血液型における血液型決定法の計算が出題されている。こちらも入試としては頻出であるが、練習したことがあるかどうかが鍵になる。問題6はバイオームに関する出題である。陽生植物と陰生植物の違いを確認する問題も出題されている。

2016年度同様やや難度が高い。知識の確認が多いが、表や実験などを確認する設問もあり、また計算問題が非常に多いので解答に時間がかかる。

2018年度入試対策・学習アドバイス

教科書の内容を理解しよう

内容は教科書レベルが多いが、遺伝子や腎臓などは問題集をこなして、教科書以外のものにあたっておくとよい。各分野の内容の確実な理解と知識が必要になるので、図説・図表に載っている内容にも目を配り確認をしておく必要がある。問題数が多いため、文章をしっかり読んで適切な解答を素早く選んでいく必要がある。難度のそれほど高くない問題を数多くこなして、時間内に答えを素早く選ぶ練習をしておくとよい。

どの分野もまんべんなく出題されるので、苦手分野をなくしておきたい。特に遺伝子・免疫およびバイオームなどは細かい知識まで確認しておく必要がある。

出題範囲は生物基礎のみであるが、生物基礎の内容からまんべんなく出題されており、内容も細かいので、生物基礎の教科書の隅々までしっかりと確認し、知識を身につけておく必要がある。少なくとも穴埋めノート形式の問題集や基本的な問題集などを活用し、教科書の知識に穴がないようにしておきたい。