河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

日本史

2017年度入試の問題分析

入試の形式はすべてマークシート方式

A日程・B日程ともにすべてマークシート方式で、大問数は4~5題、総設問数はA日程で44問、B日程で43問であった。設問形式は、語句選択問題が主だが、正誤判定問題がA日程で26問、B日程で22問出題され、2016年度と比べてA日程が8問増加した。語句選択問題のうち、空欄補充式の問題では複数の空欄の組み合わせを問う形式があり、正解を導き出すのに慎重さが要求される。解答時間には余裕があると思われる。形式がセンター試験に類似しているため、センター試験の問題を練習に利用してもよいだろう。

時代を超えたテーマ史が出題される

大問のうち、第1問は特定のテーマを扱うテーマ史が出題される。2017年度は、A日程で「古代の女性史」、B日程で「昭和女子大学の沿線」というテーマで、近世から近代にかけての世田谷や三軒茶屋などを題材に政治・外交や経済や文化が問われた。テーマに関する知識が直接問われているものではないが、それに関連する様々な時代・分野の事項が問われる雑題の形式となるため、初めて接する受験生は多少戸惑うかもしれない。このような出題パターンにも慣れておく必要がある。

2018年度入試対策・学習アドバイス

教科書での基礎固めが大切

まずは、教科書の理解をベースにした基本事項の完全習得を目標にしよう。その際、教科書の太字の用語やその内容を覚えるだけでなく、その用語がどのような時代の流れのなかで用いられるかを意識するとよい。太字の周辺部分を注意深く読んで、前後関係や因果関係をつかんでいくなどの工夫をすれば、正誤判定問題では内容の正誤だけでなく時期の一致・不一致を判断できるようになるし、年代整序問題では選択肢の時代を大まかにつかんで順番を確定できるようになるだろう。さらに、文章の空欄を埋める形式の問題集で基本的な用語を記憶に定着させつつ、過去問にチャレンジして実戦的な問題演習を行っていこう。

文化史は早めの対策を行おう

昭和女子大学では文化史が出題されるので、必ず対策を行おう。文化史は勉強すれば確実に得点が伸びるので、努力の差がそのまま点数の差となって表れる。文化史が苦手な受験生は、人名や作品名の単純暗記にとどまっていることが多い。それぞれの時期の文化の特徴を理解したうえで、その特徴と結びつける形で人名や作品名を覚えれば、記憶に定着しやすくなる。

史料問題対策を必ず行おう

昭和女子大学では史料問題も出題される。基本史料では空欄を埋める用語の知識が問われ、未見史料では読解力や応用力が問われる。教科書の内容を理解して覚えていても、史料対策をしていないと史料問題は解けるようにならない。一問一答式の暗記や教科書の通読などに終始してしまい、史料対策が後回しになってしまう受験生も多い。しかし、教科書に載る基本史料は、史料文の空欄補充が出題されたり、関連する知識が問われたりするので、ある程度読み慣れておかなければならない。基本史料の脚注を見て重要語句とその解釈を覚え、史料文を読むなかで語句や解釈がすんなり頭に浮かぶようになれば大丈夫である。そのためにも、繰り返し音読することを勧める。それは、初めて見る史料をその場で読み解く際にも効果を発揮するはずだ。