河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

国語3題のうち1~2題に現代文が出題されている(出願時の選択によって、「現代文1題、古文1題」か「現代文2題」に分かれる)。評論文のみの出題。近代文学に関する文章が多く取り上げられている。大問ひとつにつき8~9個の設問数、設問形式ともに例年同様。記述型では、漢字の書き取り、読み取り、抜き出し、傍線部に関する記述説明。選択型では、傍線部の説明、内容一致、空欄補充、文学史の知識。なお、空欄補充では、空欄に5つの文章を並べて入れる場合の正しい順番を答えさせるものも見られる。

2018年度入試対策・学習アドバイス

記述対策は、書いた答案への丁寧な見直しが、不可欠

昭和女子大学では、記述説明の問題が必ず出題される。しかも問題全体で複数出題される。たくさん練習を積むのはもちろん、書いた答案に対し丁寧な検討をしていかなければならない。傍線部付近の内容を写すだけの答案になってないか、設問趣旨から離れていないかなど、自分の答案を解答例と照合させて検討しよう。また、誤字脱字、句読点のつけ方などもチェックしよう。自分ではどうしても曖昧な採点になってしまうようなら、普段習っている先生などに添削してもらうとより効果的だろう。

過去問演習を通じて、実践力を高めよう

昭和女子大学の場合、出題形式が多いので、過去問によるトレーニングはかなり有効である。解いた後に、自分の答えの導き方を思い出し、解説に示されている解答手順と比較することを通じて、答えを出すまでの作業過程が適切であったかの検証を、正答・誤答いずれの場合も行うようにしよう。「経過」重視の勉強こそが、より「大きな結果」につながるのである。

選択肢問題は、選択肢だけを見て答えを決められない

前述したとおり、他大学と比べ、出題数の多さから、記述問題ばかりを注目しがちであるが、読解問題の出題の多くは選択型の読解問題である。選択問題の攻略こそ合格への第一条件と考えるべきだろう。選択問題が苦手な場合の傾向として、本文を一読した後、真っ先に選択肢文を見て、そのときどきのフィーリングだけで答えを決めてしまうということがしばしば見受けられる。こうした誤答原因の確認と同時に、設問趣旨の把握、傍線部分析、本文中にある答えの発見、各選択肢文の検討が適切であるか、絶えず点検するようにしよう。

語彙(ごい)→得点力→合格力

語句知識の理解は、読解作業のレベルを上げていくのに最重要である。昭和女子大学の読解問題は、語彙(ごい)力があれば正答にたどりつけるものが少なくない。本文および設問のなかで少しでも理解不十分な語を見つけたら、すぐに意味を把握しておくように。

抜き出し問題は、「抜き出す場所を探す」前の作業が一番重要

多くの受験生が苦手とする抜き出し問題だが、誤答する原因を検討すると、条件字数だけを頼りに傍線部の前後あるいは本文全体を眺めるだけといった傾向が見られる。設問や傍線部から出題意図を読み取ることなく正答にたどりつくなどありえない。答えっぽいものを見つけるとか、設問が指示した字数だけを頼りに正答を見つけるのでなく、正答を探すための方向性=設問趣旨の把握を、何よりもまず行うこと。