河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

生物

2017年度入試の問題分析

医学部(I期)入試問題について問題分析をする。試験時間は140分(理科2科目)、解答形式は記述式である。

第1問 細胞の構成成分に関する知識問題、およびプリオンに関する考察問題が出題された。知識問題は基本・標準レベルの問題であり、高得点が必要とされる。

第2問 植物の吸水、そして気孔と孔辺細胞に関する知識・考察問題が出題された。やや詳細な知識も問われているが、基本・標準レベルの問題で得点を積み上げることが可能である。なお、2017年度も描図問題が出題された。孔辺細胞の図、および雨の日の気孔の開度を描かせる問題であった。

第3問 細胞膜などの生体膜の構造と機能に関する知識・考察問題が出題された。細胞と浸透圧についても問われており、全分野をしっかりと学習する必要がある。

第4問 遺伝に関する基本的な知識・考察問題が出題された。近年、遺伝分野から出題は減少しているが、しっかりと準備をしておく必要がある。

全体的には記述、論述、計算、描図問題、また、基本〜応用レベルまでの知識・考察問題からの出題であり、バランスよく出題されている。

2018年度入試対策・学習アドバイス

教科書を用い、知識を習得する

詳細な知識を問うような問題も散見されるが、多くは基本・標準レベルの知識問題、およびそれに付随する考察問題である。よって、高校の教科書にある知識を習得しておくことが最も重要である。その際、教科書の内容を本質から理解し、記憶することを目標にしよう。偏りなく様々な分野から出題されているため、苦手分野を残すことなく全分野しっかりと学習すること。なお、描図問題が毎年出題されている。教科書にある図表は正確に理解しておくように。

問題集で実践力の養成

教科書の学習とともに、問題集での基本・標準レベルの問題演習を並行して繰り返し行い、知識を定着させること。合格点を確保するためには、知識問題で点数を落としてしまっては話にならない。また、考察問題の演習により、考察力を養成しておくこと。苦手意識を持つ考察問題をしっかりと対策しておこう。

論述問題を意識した学習

昭和大学の入試問題では論述問題が出題される。知識論述、考察論述の双方からの出題であり、難度の高い問題も出題されている。しかし、「気孔が開く原理についての簡単な説明を書きなさい。」や、「代表的な血液抗凝固剤としてクエン酸ナトリウム、ヘパリンなどがある。この2つの作用機序を書きなさい。」など、標準レベルの問題も多く、このような問題でどれだけ高得点を取れるかが合否を分けているといっても過言ではない。基本知識を習得したうえで、自ら論述答案を作成する練習をしよう。

過去問題集を用いて

大学ごとに出題には特徴があり、一定の傾向があるので、過去問をしっかりと研究し、この傾向を把握しておくことが重要である。また、時間配分の対策にも有効である。そのため、過去問を解く際には時間を計り、制限時間内で答案を作成することも意識しなければならない。