河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

2017年度入試の問題分析

例年どおり、試験時間は90分で、解答形式はすべてマークシート方式。大問数ならびに設問数が非常に多いのが特徴である。出題内容は、長文読解問題を中心に、語彙(ごい)、文法・語法、会話文・インタビュー、中文空所補充などとバラエティに富み、幅広い角度からオールラウンドな英語力が試されている。読解問題は英文量が多く、語彙(ごい)レベルも高いので、これらを読みこなすには、単なる知識だけではなく、論理的な思考力と論旨を正確に読み取る力が要求される。空所補充や内容一致が設問の中心となるが、指示語の内容を選択させる設問もあるので、日頃から、文と文のつながりや段落ごとの流れなどを意識しながら読み進めるように訓練しておくことが大切である。語彙(ごい)については、多義語の用法に関するものや英文中での空所補充問題として出題されることが多い。文法・語法では正誤判定問題が頻出で、問題文自体の難度が高いのが特徴である。全体的に問題量が多く、設問形式も多岐にわたっているので、時間内に処理するにはかなりのスピードが要求される。

2018年度入試対策・学習アドバイス

過去問対策は万全に

設問数が多く、出題内容も幅広いので、まずは過去問を通して、時間配分には十分な配慮をしておきたい。同時に、上智大学特有の多様な出題形式にも習熟しておくことが大切である。大問ごとに出題形式が統一されているのが特徴なので(例えば読解問題であれば、空所補充、意味内容選択、内容一致など)、それぞれの設問形式に合った解法を身につけておきたい。

高度な語彙(ごい)力に裏づけされた的確で精密な読解力を養成する

例年、受験レベルを超えた語彙(ごい)が半ば意識的に試されている。また、英文も、日本のみならず、アメリカやイギリスをはじめ各国の事情や時事問題を扱ったものが多く出題されるので、高度な語彙(ごい)力に裏づけされた的確で精密な読解力を養成することが不可欠である。日頃から、英文の新聞や雑誌などの記事を積極的に数多く読みこなし、大局的に長文を読み通す力を身につけておく必要がある。学部により出題形式に多少の違いはあるものの、文章全体の展開を理解したうえで、設問を解く手がかりとなる箇所を的確に見つけることができるかどうかがポイントとなる。したがって、英文を読む際には、ただ漫然と読むのではなく、それぞれの設問の根拠となる箇所を迅速かつ的確に把握できるようにしたい。

柔軟な言語運用能力の習得

語彙(ごい)問題や文法・語法問題も、例年数多く出題されている。設問は標準レベルなので、同義語選択や共通語補充などを通して語彙(ごい)力を拡充すると同時に、正誤判定などを通して、文法・語法に関する基本事項の徹底を図ることが先決である。使用している英文が長く、難解なものが多いのが特徴であるが、問われている知識は基本的なものである場合が多いので、見た目の難しさに惑わされないようにしたい。語句整序も頻出で、まとまった文章内で出題され、文脈の流れを的確に把握したうえで、正確な構文把握力が要求されており、与えられた語をどのように組み合わせればよいかを見抜く力が必要となってくる。会話文やインタビューによる問題では、英語の運用能力が多角的に試されているので、過去問を利用して十分な対策が必要である。