河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

どの日程でも会話問題、文法・語彙(ごい)問題、語句整序問題、読解問題が課されるという出題形式は例年どおりである。会話問題は標準レベルであり、「何について話しているのか」という会話のトピックを的確に読み取れれば十分に正解に到達できる。文法・語彙(ごい)問題は高校で履修する範囲の標準的なレベルだが、空所に適切な関連語を入れる記述問題(上の文と同意になるように、品詞を変えて下の文の空所を埋めるという形式)もあるので、豊富な語彙(ごい)力だけでなく正確なつづりまで求められている。語句整序問題は選択肢が7つあり、センター試験(選択肢が6つ)よりも難度がやや高い。読解問題では、内容一致・空所補充などのマークシート方式の出題に加えて和訳問題も課されているので、大意を捉える速読力だけでなく、正確な構造分析力や日本語の表現力も不可欠だ。また入試日程によって、図表問題・文整序問題・与えられた2文が同意かどうかを判断する問題などが加わるので、受験日程に応じた対策が必要となるだろう。

2018年度入試対策・学習アドバイス

文法・語彙(ごい)対策を確実に

文法だけでなく読解においても、高校範囲の文法事項を完全にマスターしておくことがすべての基本である。実際に問われる文法問題は標準レベルだが、全分野からランダムに出題されるので、正解を丸暗記するのではなく、解答の根拠を自分で説明できるレベルまで極めておこう。標準レベルの文法問題集を何冊かこのレベルまで仕上げておくとよい。語彙(ごい)対策としては、市販の標準~応用レベルの単語集を完成させる必要がある。単語を目で追うだけでなく、繰り返し音読して耳にもなじませておけば定着度が高まるはずだ。

【精読】と【速読】を区別せよ

和訳問題では【精読】の力が求められる。つまり、感覚的に訳すのではなく、「主節のSとVはどれか」「関係節の範囲はどこまでか」「この-edは過去形か過去分詞か」などの英文構造を綿密に分析したうえで、その構造に即して訳出する必要がある。短文和訳の問題集で【精読】の力を徹底的に鍛えておこう。また、theseやitのような代名詞が指すものを答えさせる出題も多いので、代名詞を見るたびにそれが何を指すのかを確認する習慣をつけておくこと。一方、内容一致問題では文章全体の流れを手早く捉える【速読】の力が求められる。【精読】のような綿密な構造分析の必要はないが、逆接・対比・例示などの論理関係を軸にして、英文の大意を捉えなければならない。おすすめは、段落をひとつ読み終えるたびに「この段落で筆者は何を言いたかったのかな?」と自問自答することだ。読解問題集で、筆者の主張内容を段落ごとに確認する練習をしておこう。

長文は推測を含めて読み進めよ

語彙(ごい)対策をしていても、入試では未知の語が出てくるものだ。そういう未知の語の意味が問われても、焦らずに前後の文脈から「こういう意味合いの語だろう」という推測を働かせれば正解に導けることが多い。読解対策をする際には、未知の単語が出てくるたびにすぐに辞書を引くのではなく、「この文脈ならこういう意味になりそうだ」という推測を行ってから辞書を引く習慣をつけよう。このような推測力の訓練を日常的にしていると、受験で大きく役に立つはずだ。