河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

実践女子大学の国語入試にはI期とII期とがあるが、ここでは現代文だけで受けられるI期の2科目型の問題を分析する。ここ数年、問題形式が毎年変わる珍しい入試である。2016年度は問一が7,000字の評論、問二は3,000字の文章に6つの脱落部分を挿入する問題、問三・四が慣用句、問五が文学史で大問₅題。2017年度は大問4題となり、問一が5,700字ほどの評論(日本文化論)読解、問二が与謝野晶子の短歌を論じた2,000字の文学史問題、問三が1,000字の文に四字熟語や言葉を挿入する語語彙(ごい)問題、問四が2,000字の石川啄木の短歌を論じた読解問題だった。2018年度は大問3題になり、すべて評論読解問題(5,700字、2,000字、1,800字)となった。問一の長文読解の文章内容は、2016年度は比喩の原理に関するものでやや難しく、2017年度は日本文化論で易化したが、2018年度は脳と自由意志の関係を論じた内容でまた難化した。設問は漢字、空欄補充、語彙(ごい)説明、傍線部説明、本文内容説明など一般的なものだが、文学史問題、語彙(ごい)問題が多く、現代語文法問題もある。また本文で説明されている比喩の形式の具体例を答えさせるものや、引用文と筆者の考えの一致内容を問うものもあり応用力も試される

2019年度入試対策・学習アドバイス

漢字の意味を覚え語彙(ごい)力をつけよう

言葉を文章中に挿入する問題や四字熟語、慣用句などの理解度を問う出題も多いので、基礎的な言葉の意味をしっかりと覚え理解することがまず求められる。その基礎になるのは漢字である。漢字は読みと形とを覚えればよいわけではなく、一字一字の漢字の意味を正確に理解することが大切だ。漢字一字の意味を理解できれば、その漢字が構成するほかの熟語や四字熟語も理解できるようになる。日本語の評論文の重要語句は、ほとんどが漢字2、3字で構成される漢語なので、漢字の意味を理解するということは、すなわち評論文に対応する言葉の力を身につけるということにもなる。そのためには、漢字を覚えるときには必ず漢和辞典を使ってほしい。国語辞典にはその漢字の意味は載っていないからだ。漢和辞典を使って漢字の意味を理解することにより、その漢字がつくるほかの単語の意味も推測できるようになる。さらに対義語や類義語なども意識して漢字のネットワークを拡げることができると、文章中の対比や言い換えを理解しやすくなり、読解力もついてくる。

文章を図式化してみよう

長い文章の読解問題が出題され、また小見出しをつける問題もあるので、文章理解力が求められる。そのためには、文章全体の内容を把握できる力をつけよう。一般的な問題集を利用して、この文章はどのようなテーマに関して書いてあるのかを意識しながら、キーワード、キーセンテンスに線を引き、その箇所をノートに書き出してみる。書き出したものを対比・言い換え・因果関係などで整理し、図式化してみよう。すぐにはできないだろうが、文章の解説がしっかり図解されている問題集を参考にして、練習を重ねていくとよい。

文学史も学ぼう

例年、文学史の出題も多いので、明治~昭和期にかけての主要な作家の作品と文学史の流れを、ノートに整理して理解しておく。また現代語文法の設問もあるので、国語便覧などで学んでおこう。