河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

2つの入試日程(2月2日と2月3日)から受験日を選択できる。両日程で問題は異なるが、出題形式は変わらない。いずれも解答時間90分で、「国語」3題のうち2題が現代文である。問題文分量は例年2,500~4,500字前後だったが、2018年度は2月3日の試験で1,900字と5,300字の問題が出た。このように長さに大きな差のある問題文の組み合わせはここ数年の傾向と異なるが、これが2019年度以降も続くかどうかは予想しづらい。随筆が出る年もあるが、2018年度はすべて評論文からの出題だった。テーマは技術、都市、歴史など多岐にわたるが、人間社会の在り方と関連する問題を論じたものが目立つ。設問は漢字、空欄補充、抜き出し、傍線部の説明、内容一致など私立大学の入試問題として一般的なものである。現代文に関しては文法、文学史は出題されていない。設問数は1題につき5~7問。解答形式は記述式とマークシート方式の併用。漢字の読み書きがマークシート方式ではなく記述式であることに注意されたい。大問ごとに1問ずつ空欄補充、傍線部説明の記述問題が出題される。字数は30~50字前後。2017年度は両日程とも80字の記述問題があったが、2018年度は元の字数に戻っている。全体的な難易度は標準程度である。

2019年度入試対策・学習アドバイス

漢字を書いて覚える

漢字の読み取り、書き取り問題は記述式なので正確に記憶していなければ正答できない。漢字の学習をするときには必ず自分の手で紙に書く習慣を身につけよう。難度は決して高くないので、1冊の入試向け漢字問題集を繰り返し、完全に仕上げれば十分な対策になる。その際、熟語や文例など、漢字を実際の用例に即して覚えること。

問題文全体の趣旨をつかむ

設問を確認すると、漢字以外の知識問題がほとんど出題されていない。中心となるのは読解力を試す問題である。大問1題あたり30分使えるので、急がずにじっくりと取り組むべきだ。解答にあたっては、本文全体の趣旨や論理展開を大まかにでも理解してから臨みい。空欄補充や傍線部内容説明などは特定の箇所の読解に関わるものであり、全体の展開を正確に捉えていると正答率は格段に上がる。

標準的難易度の問題集で演習する

本文全体を理解するためには逆接、対比、因果、言い換えなどに注意しながら各部分を関連づけて読まなければならない。また、キーワードになりそうな語は必ずチェックする。標準的な難易度の問題集を用意し、このように本文を整理したうえで問題を解く練習をしてみよう。正答数に一喜一憂するのではなく、解説を熟読して自分の理解が正確であったかどうか確認する。もし誤読をしていたら、どこが間違っていたのかを検討してもう一度読み直してみる。こうした作業を繰り返すことで読解力は確実に向上する。

記述問題は出題者の要求を意識する

記述問題の答案を作成するときは、出題者が何を要求しているのか、解答が出題者の要求に正しく応じているかを、絶えず意識すること。問いと自分の書いた答えとを続けて読み、受け応えとして成り立っているかどうか確かめてみよう。可能であれば学校や塾の先生に添削してもらうとよいが、自己採点する場合でも出題者と対話する姿勢を忘れないようにしよう。