河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

日本史

2018年度入試の問題分析

全日程大問4題。全学部統一日程試験はすべてマークセンス方式で40問だが、それ以外の日程はすべて小問40問でそのうち単語の記述が5問出題される。これは従来どおりの傾向である。時代配分も古代・中世・近世・近現代と均等配分である。従来はすべて空所補充で、語群のなかから単語を選ぶ(5問は記述)だけだったが、近年は全学部統一日程入試にだけ、単語の記述問題の代わりに語群組み合わせ問題や正誤判定問題が見られるようになった。2018年度は図版問題(「海の幸」と「金蓉」の絵画)、軍・フェノロサ・大正デモクラシー・太平洋戦争期の戦闘に関する正誤組み合わせ問題が出題された。個別入試は従来どおりの空所補充であるが、2016年度に続き、図版問題が出され、世界遺産になった「伊豆韮山反射炉」の写真と、近世の百姓一揆のグラフが使われた。空欄補充中心という形式は変わらないにしても、史料の数の増加、語群に短文が置かれる形式など少し傾向が変わりつつあるので、従来のように単語さえ覚えれば高得点が取れるわけではない。

2019年度入試対策・学習アドバイス

史料を読解する力をつけよう

駒澤大学は空所補充を中心とした出題傾向を持つため、史料問題も空所補充が中心となる。2018年度は、全学部統一日程入試が検地条目、2月5日が山城国一揆・加賀の一向一揆、2月6日が日本国憲法の条文・寿永二年十月の宣旨・新補地頭、2月7日はなし(その分、近世の百姓一揆や打ちこわしのグラフ問題が出題された)、2月8日が建武式目・半済令・経済録拾遺であった。2018年度はほとんどの日程で史料問題が半分を占め、かつ未見史料も多かった。しかし、駒澤大学の史料問題は冒頭に史料がきて、後半にその史料の解説文がくる。したがって、未見史料だったとしてもいきなり読解しないで、まずはその解説文を読み、何の史料なのかを把握してから史料に取りかかると、非常に解きやすくなる。近年は近世から近現代史の史料の出題率が高まっているため注意しよう。

近現代は必ず出題される

近現代史の問題は必ず大問1題出題される。戦前と戦後史の出題率からすれば圧倒的に戦前ではあるが、戦後史が出題されたら大問1題で25%を占めるので気は抜けない。2017年度は出題がなかったが、2018年度は日本国憲法の条文が使用された。しかし、従来の傾向どおり、まずは戦前を中心に学習しよう。戦後史も出題されるかもしれないという意識は持っておきたい。

単語の記述練習をしよう

駒澤大学は、空欄補充で語群があり35問のマークセンス方式を採用しているが、残りの5問は記述式である(全学部統一日程入試はすべてマークセンス方式)。語群があるからといって安心せず、単語はきちんと記述する練習をしてほしい。また、近年は空欄補充が単語だけではなく、語群に短文が置かれ、文章を挿入する問題が増加している。従来のように簡単に単語を覚えるだけでは間に合わないので、記述式は確実に取れるように準備しておきたい。

文化史は必ずやろう

文化史は、毎年どの学部も大問1題の出題はほぼ間違いない。2018年度は近代日本の音楽と美術、国風文化、江戸時代の学問の潮流、明治・大正期のジャーナリズムが出題された。特定の時代の文化というより、テーマ的な出題が多くなっているので、教育とか美術のようにテーマ史的な勉強が必要である。