河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

日本史

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

全日程大問4題。全学部統一日程入試はすべてマークセンス方式で40問だが、それ以外の日程はすべて小問40問でそのうち単語の記述が5問出題される。これは従来どおりの傾向である。時代配分も古代・中世・近世・近現代と均等配分である。従来はすべて空所補充で、語群のなかから単語を選ぶ(5問は記述)だけだったが、近年は全学部統一日程入試にだけ、単語の記述問題の代わりに語群の組み合わせ問題や正誤判定問題が見られるようになった。2017年度は明治初期の並べ替え、桂園時代と田中義一の正誤、昭和恐慌と昭和の国家改造の正誤組み合わせ問題が出題された。

個別入試は従来どおりの空所補充であるが、2016年度に見られた図版は出題されなかった。ただし、新しい形式の問題が突然出題されることはよくあることなので、意識だけはしておきたい。

2018年度入試対策・学習アドバイス

史料を読解する力をつけよう

駒澤大学は空所補充を中心とした出題傾向を持つため、史料問題も空所補充が中心となる。2017年度は、全学部統一日程入試が赤蝦夷風説考と五・一五事件を伝える新聞、2月5日が頼朝の挙兵と五品江戸廻送令、2月6日が足高の制、2月7日がオランダ国王の開国勧告と政体書、2月8日が正長の土一揆と金融恐慌であった。2017年度はすべての日程で史料問題が半分を占め、かつ未見史料も多かった。しかし、駒澤大学の史料問題は冒頭に史料がきて、後半にその史料の解説文がくる。したがって、未見史料だったとしてもいきなり読解しないで、まずはその解説文を読み、何の史料なのかを把握してから史料に取りかかると、非常に解きやすくなる。また、史料中の空欄の番号と解説文の中の番号が同一になることが多いので、無理に史料を読みこなして時間を取られるより、解説の空欄から解答を導いた方が確実で効率がよい。そして、解説文にも出てこない部分をじっくり読んで解答を入れていこう。近年は、近世から近現代史の史料の出題率が高まっているので注意しよう。

近現代は必ず出題される

近現代史の問題は必ず大問1題が出題される。戦前と戦後史の出題率からすれば圧倒的に戦前ではあるが、戦後史が出題されたら大問1題で25%を占めるので気は抜けない。2016年度にポツダム宣言が出題されたが、2017年度は出題されなかった。そこで従来の傾向どおり、まずは戦前を中心に学習しよう。戦後史も出題されるかもしれないという意識は持っておこう。

単語の記述練習をしよう

駒澤大学は、空欄補充で語群があり35問のマークセンス方式を採用しているが、残りの5問は記述である(全学部統一日程入試はすべてマークセンス方式)。5問とはいえ、語群があるからと安心せず、単語はきちんと記述する練習をしてほしい。また、近年は空欄補充が単語だけではなく、語群に短文が置かれ、文章を挿入する問題が増加している。従来のように簡単に単語だけではすまないので、記述は確実に取りたい。

文化史は必ずやろう

駒澤大学は仏教と禅を建学の理念とする大学であり、文化史は毎年どの学部も大問1題(25%)の出題はほぼ間違いない。2017年度は密教と密教美術、北山文化と東山文化、近代のプロレタリア文学と思想弾圧、古代~近代の暦の歴史であった。特定の時代の文化というより、テーマ的な出題が多くなっている。仏教や絵画、教育など、特にその推移が明確な分野は注意したい。