河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

2017年度入試の問題分析

例年どおり、国士館大学の「国語」試験は現代文の大問3題を解くという出題形式だった。問題文の分量にも大きな変化はなく、おおむね2,000~4,000字前後である。問題文は、「現代社会」「情報」「日本語・日本文学」「自然・科学」「文化・芸術」などに関する文章が、比較的多く出題されている。したがって、普段から様々なジャンルの文章に触れておくことが大切だ。

設問数は、問題文が長い場合は5問、短い場合は7~8問という出題だった。漢字、語句の意味、文学史、空欄補充、脱文挿入、傍線部内容・理由説明、本文全体の内容判定など、私立大学入試の一般的な設問で構成されている。例年、漢字・語句の意味・文学史など、基礎的な知識を問う設問が比較的多く出題されている。解答方式は漢字の書き取りを除いてマークシート方式である。

2018年度入試対策・学習アドバイス

様々なテーマの文章を読もう

内容は比較的平易だが、言語、文学、科学、文化など様々なテーマの文章が出題される。普段から文化論・文学論・言語論・科学論など、現代文の問題文としてよく出題されるテーマの文章を読んで、それぞれのジャンルではどんなことが論じられるのかを、ある程度知っておく方が有利になる。問題集やテキストの問題を解くときにも、ただ設問を解いて採点して終わりといった、目先の結果だけを気にする勉強法ではなく、問題文の内容を十分に理解する取り組みが重要になる。そうした理解の積み重ねが、次に似たジャンルの文章を読むときに読解の土台になるからだ。大学入試の現代文には、抽象的な意味を持った語句や、古めかしい文章語や慣用表現などが多く出てくる。出題者は、そうした語句の箇所に空欄を設定したり、傍線を引いて意味を問うたりするものだ。したがって、そうした語句の知識をできるだけ充実させておくことが、文章読解力だけでなく、設問解答力の向上にもつながるのである。語彙(ごい)力をアップするためには、現代文の重要語集などを利用して勉強することが効果的だ。通学途中などのちょっとした時間を利用して、言葉の知識を拡充しておこう。

標準的難易度の問題集を利用しよう

国士館大学の現代文では、ほかの多くの私立大学でも出題されているような、一般的な設問が出題されている。したがって、市販の基礎~標準レベルの私立大学向け問題集を利用し、基本的な文章読解力と、文脈を踏まえて解答する正攻法の解き方を、しっかり身につけておきたい。問題集を選ぶ際のポイントは、解説が丁寧にわかりやすく書いてあるかどうかだ。ひとつの目安として、全体のページ数の3分の1以上は解説に費やしたものを選びたい。問題に取り組む際には、本番での時間配分に合わせて問題を解く練習をしよう。だが、実はそれだけではまだ不十分。時間内に解く練習をした後には、今度は時間を十分に使って、じっくりと問題文を読み直し、筆者が何を伝えようとしているのか、各設問で出題者は何を要求しているのかをよく考えたうえで、自分が出した答えを改めてチェックしてみる必要がある。それから答え合わせをして、解説を熟読しよう。解説をよく読んで、読解や解答のポイントをしっかりつかむことが大切だ。また、漢字の問題集を利用し、知識問題を確実な得点源にしておくことも重要である。