河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

日本史

2018年度入試の問題分析

大問4題で、すべてマークシート方式。大問1題につき25点と点数が大学から公表されている。各大問が10問からなり、総数は40問である。時代は均等に配分されており、古代・中世・近世・近代と各1題である。2018年度は5世紀までと平安初期の日中外交史、鎌倉幕府と室町幕府の政権構造、宝暦・天明・化政期の文化と近世の儒学と教育、金融恐慌と国家総動員法(史料)が出題された。2017年度は戦後史が小問で5問出題されたが、2018年度は出題がなかった。戦前に比重を置くという従来の形式に戻ったといえる。ただし、今後また戦後史が出題される可能性もあるので、意識はしておこう。

2019年度入試対策・学習アドバイス

正誤判定問題を解く力をつけよう

國學院大学の日本史は、正誤判定問題がかなりの比重を占めている。2018年度は2017年度の12問から倍増して、24問も出題された。「ふさわしいものをひとつ選べ」という形式が80%を占めているため、4つの選択肢のなかから「正しいものをひとつ選ぶ」力よりも「誤っているものを3つ消していく」力が必要となる。正誤判定問題では、なかなか正文だと自信を持って選ぶのは難しい。それよりも誤っている文を消去するのが正解を導く確実なやり方である。また、2018年度は並べ替えが2問と単語の組み合わせ問題が3問出された。國學院大学は歴史に強い大学であるため、受験生の多くは歴史が好きだったり、得意だったりすることが多い。つまり、単語を覚えさえすれば点数になる大学ではない。しっかりと歴史の因果関係や、時代概観を理解していなければ正誤判定問題や並べ替え問題には対応できない。教科書などを使用するときも、単語だけに目を取られるのではなく、文章を読みながら、時代を確認したり、因果関係の部分をきちんと読み取る訓練をしよう。また、過去問を使って練習するときには、必ず正誤判定問題に使用された文章のどこがどう誤っていたのかを確認して、知識を定着させてほしい。

文化史は必ず出題される

毎年、大問1題で文化史が出題され、ほかの大問の一部にも文化史の小問が含まれることがある。2014年度は近代の思想と大正期の文学、2015年度は鎌倉新仏教の推移と室町時代の芸能史、2016年度は古代の仏教史、2018年度は江戸時代の文芸と教育・学問が出題された。文化史は全時代から出題されるので、特定の時代に偏った学習をしないよう注意しよう。また、文化史は単語の暗記になってしまうことが多いが、國學院大学は文化史も半分が正誤判定問題なので、作品を暗記しても太刀打ちできない。また、文化と作品の組み合わせ問題なども出題される。時代背景や推移なども理解しながら文化史の学習に取り組もう。

年表や図版も意識しよう

年表や図版については、2014年度は農業の様子の絵が5枚、2015年度は琉球関係の年表、2017年度は弥生土器の写真が出題されたが、2018年度の出題はなかった。過去にも文化財や地図が出題されたことがある。学習するうえで図版を併用することは、学習効果を高めることにもなるので利用したい。例えば文化史も仏像や絵画なども写真を併用することで、その特徴を写真から判断できる。また、近現代になるとグラフを使用することで当時の事情を把握することもできる。変化のある部分を見つけ、なぜそうなったのかを考えると、その時代を深く理解でき、正誤判定問題にも対応できる力がつくだろう。