ゼミ・研究室の特徴、取り組み、特色などを掲載しています。

ゼミ研究室

建築学部 まちづくり学科
篠沢研究室(分野:ランドスケープデザイン)

指導教員 篠沢 健太 教授

東京大学大学院農学系研究科農業生物専攻博士課程修了。東京大学農学部、 工学部、関西大学環境都市工学部非常勤講師。A.U.R.建築都市研究コンサル タント非常勤研究員、大阪芸術大学芸術学部准教授を経て現職。

ランドスケープとは、自然と対話し、そのポテンシャルを活かすこと

研究テーマ

土地の特徴に応じて工夫を凝らすのが「デザイン」

団地というと、平たんに造成された土地に箱型の建物が並ぶ、少々無機質なイメージを持つかもしれません。しかし、それは大型重機が安価に使えるようになった近年のことで、それ以前の団地には様々な工夫が施されていたのです」とまちづくり学科の篠沢健太先生は言う。

「そもそも団地はどんな場所にできたのか。ランドスケープデザインの立場から見ると、1980年代以前の団地は、地面の起伏に応じて住棟が並び、起伏を飛び越えるときにピロティ式の建築物が設置されるなど、いろいろと考えられたものでした。造園、土木、建築それぞれの担当者が相談・協力し、造成からランドスケープ、間取りまでをひと続きに考えていた時代でした」利便性や効率性一辺倒ではなく、地面との対話のなかで工夫され、環境をいかに生かすかを具現化したのが団地だといえる。

「デザインはアートではないので、つくったものを誰かに説明する責任があります」と篠沢先生。それには環境が持つポテンシャルを汲み取り、それに応じたものをつくることが重要だ。地図アプリの縮尺を操作すると景色がどんどん変わっていく。同じように、ランドスケープは遠くひいて俯瞰したり、クローズアップしたり、常に視点を変えて観察することが必要であり、そこにおもしろさがある。

研究室の学び

好きなことをテーマにワクワクを体験してほしい

篠沢研究室ではそれぞれが興味を持ったことをテーマに卒業研究・制作を行う。テーマは自由。日野市の用水事情、ダンスや大道芸のパフォーマンスに適した空間利用、ビオトープについてなど、取り扱う幅は多岐にわたっている。

「卒業論文や卒業制作は、自分が好きなことを掘り下げてやれる人生で最後のチャンスです。学生には自発的にやりたいことをやってもらいたい。また、ゼミで私や仲間から様々な指摘をもらい、思っていたものとは違う方向に行ったり、壁にぶつかったりするのは非常に大事な経験です。未知の領域に入るとき、人に言われてやっていると不安でしかありませんが、自分がやりたいものならワクワクできます。大学での勉強では、ぜひそういう冒険をしてワクワクを体験してもらいたいですね」

研究室の活動


  • 都市緑化フェアで、子どものころ草むらに秘密基地をつくった体験を追体験できる作品を出展。緑と人との関係を見直す提案を行った。


  • 全員にコンセプトを共有し、作業がスムーズに進むよう段取りを考えて制作。材料や構造、工法、現場での判断力の大切さなどを学んだ。
  • 公園の改修工事について、設計の考え方を住民とシェアするワークショップに参加。イメージ図などを使い、改修案をわかりやすく説明した。