河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

2017年度入試の問題分析

いずれの日程も、長文読解を中心に、文法・構文、会話文、和文英訳が出題され、大問5題で構成されている。出題内容は多岐にわたっており、単なる「英語の知識」ではなく、「英語をコミュニケーションのなかで使う力」が試されている。長文読解では、下線部和訳(または指示語の内容を説明させる場合もある)に加えて、単語の意味を問うもの、前置詞やイディオム関連の空所補充、内容一致など多彩な設問形式で、正確な文脈把握力が問われている。会話文は空所補充問題で、会話全体の流れを的確に読み取ることができるかどうかがポイントとなる。難易度は、高校の教科書レベルの内容がきちんと理解できていれば十分に対処できる問題がほとんどである。基本的な良問ばかりで、いわゆる悪問・難問の類はないが、下線部和訳や和文英訳といった記述式の設問が含まれているので、十分な対策が必要である。なお、試験時間内に余裕を持って解答できる妥当な分量なので、落ち着いてじっくりと問題に取り組み、時間が余ったら答案のチェックを丹念に行うこと。

2018年度入試対策・学習アドバイス

過去問対策は万全に

いずれの日程も同一の形式での出題が続いているので、過去問を大いに利用すれば、難易度や時間配分といった受験に必要なノウハウを身につけたうえで、本番の試験に臨むことができる。したがって、過去問をできるだけ数多く解くことが最良の対策であり、合格への最短コースであるといえる。

長文読解では多彩な設問形式に慣れておくことが大切である

長文読解では、英文の分量は比較的少なめなので、英文を速く読むことにとらわれて雑な読み方をしないように心がけよう。これまで読んできた教科書や問題集の英文を利用して、文法事項などを確認しながら正確な読解に努めてほしい。高度な語彙(ごい)力を必要とする英文は出題されないので、基本的な語彙(ごい)の習熟に努めると同時に、多彩な設問形式に慣れておくこと。特に記述式の設問では、該当する英文の内容を的確に理解したうえで、文脈に沿った訳出ができるようにしておく必要がある。

文法・語法問題は基本事項を確実にマスターする

文法・構文に加えて、イディオム関連の問題も出題されるので、基本構文、文法・語法、語彙(ごい)などを確実にマスターしておくことが大切である。

会話文問題では文脈理解がポイント

会話文に基づく問題では、特別に難しい会話表現は出題されないが、応答表現などの基本的な会話表現には習熟しておく必要があるので、過去問や問題集などを利用して十分な対策をとっておこう。空所補充タイプの設問で、選択肢は一括して与えられている場合が多いので、まずは会話全体の流れをつかんだうえで、それぞれの空所と選択肢を吟味していく必要がある。

和文英訳で点差が開く

記述式の問題として、下線部和訳(または内容説明)に加えて、1行の日本文を英訳させる問題が出題されている。教科書の基本例文や辞書の例文レベルのものではあるが、実際に書いてみると不注意なミスをおかしてしまうのが和文英訳である。日頃から、1行程度の基本例文を数多く確実にマスターしておくことが不可欠だ。ここでの得点差が合否を決める可能性が高いので、十分な対策をとっておく必要がある。