河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

世界史

2018年度入試の問題分析

各学部を通じて100点満点形式であり、全体の問題数としては合計40問前後である。家政学部は2015年度以降大問3題から大問4題となり、また文芸学部と同一の問題となっており、その出題内容は、Iが中国文化史(記述式)、IIはローマを中心としたキリスト教史(マークシート方式)、IIIは西洋における日本への関心(マークシート方式)IVは冷戦期のアメリカ合衆国史(記述式)となっている。したがって、家政学部も文芸学部も共通して小問ひとつにつきおよそ2~3点の配点となっている。国際学部は2014年度から大問4題から大問3題に変化したが、小問ひとつにつき2~3点の配点は変化がなかった。各学部を通じてマークシート方式と記述式から問題が構成されており、マークシート方式の場合は与えられた語群から人名や事項を選ぶものと正誤判定方式のものがバランスよく出題されている。記述式の場合は一問一答形式と空欄補充形式がやはりバランスよく織り交ぜられている。難易度については、例えば家政学部と文芸学部の大問Ⅳでの「カウンター=カルチャー」や国際学部の大問Ⅲでの「キッシンジャー回想録」といった興味深いテーマを題材に近現代をリード文で扱いながら、高校の世界史で学ぶ基本的知識が出題されている。

2019年度入試対策・学習アドバイス

重要事項を押さえよう

高校教科書レベルの標準的な問題ということは、逆にいえば世界史を学べば学ぶほど身についた知識がそのまま点数に結びつくため、好感の持てる問題といえる。史料・グラフ・論述問題は出題されておらず、オーソドックスなマークシート方式問題集や教科書を主体とした日常学習で高得点を得られる。出題範囲は世界各地から広く出題されており、センター試験の過去問演習も大きな効果を期待できる。正誤判定についても需要事項を正確に身につけていれば正解を確実に導けるようになっており、また地図問題でも主要都市の位置を把握しておくなど、重要事項の理解を中心とした日常学習が肝要である。

人物と事項を組み合わせよう

家政学部と文芸学部の大問Ⅲの問4・問8はリード文中の空欄に対する設問で「空欄に入る適切な語の組み合わせを選び、その記号をマークしなさい。」という形式となっている。例えば問4の「1510年にはインド西岸の港湾都市(4a)を、翌1511年には香辛料交易の中心(4b)を立て続けに占領、1557年には(4c)に居住権を獲得した。そして1550年には日本の(4d)に来航し、ここを対日交易の拠点とした。」のような問題である(答えは②のa:ゴア、b:マラッカ、c:マカオ、d:平戸)。人物と事項の組み合わせにも留意しながら日常学習を重ねよう。

近現代史を早めに押さえよう

国際学部は2015年度の「旧ユーゴ」「湾岸戦争とクルド人問題」、2016年度の「オバマ大統領」や「日米安保条約改定50周年記念」、そして2017年度の「第一次世界大戦終結後から第二次世界大戦後にかけての世界」、2018年度の「香港返還」などをテーマとした現在の国際状況への認識度を試す問題が見られる。近現代史に早めに力を入れながら、日常からニュースに触れる機会を増やしておこう。