河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

数学II・B

2017年度入試の問題分析

薬学部では、数学Iから「図形と計量(三角形の面積)」、数学Aから「確率(基本性質)」、数学IIから「図形と方程式(領域と最大・最小)」「微分・積分(極大・極小、面積)」、数学Bから「ベクトル(内積、位置ベクトル、大きさの最小値)」が出題された。その他の学部では、数学Iから「平方根の計算」、数学Aから「確率」、数学IIから「対数関数(対数の計算)」「三角関数(図形への応用)」「微分・積分(微分法の方程式への応用)」、数学Bから「ベクトル(位置ベクトル、三角形の面積比)」などが出題された。すべて、入試としては基本~標準レベルの問題である。学部により異なるが大問2~7題の出題である。また、解答形式は薬学部では選択肢から正答を選ぶマークシート方式、その他の学部では客観式や記述式であったりして、学部により異なる。解答時間は薬・獣医・海洋生命科学部が70分、看護・理・医療衛生学部が60分であり、これらはすべて例年どおりで変わりなかった。

2018年度入試対策・学習アドバイス

確率、微分・積分(数学II)、ベクトルは頻出

出題傾向から見て、確率、微分・積分(数学II)、ベクトルが中心である。またその他の分野では、数列などもよく出題される。したがって、これらの分野を中心に、教科書で基本事項や公式をしっかり学習し、練習・章末問題を演習してその定着を図ろう。そのうえで、標準レベルの問題集で演習しておこう。また、問題の難易度は基本~標準レベルの問題で、教科書レベルの問題も多く出題されている。

融合問題も出題されることがある

複数分野の融合問題も出題されることがある。その目的は高校数学の総合的な理解度を測りたいのではないかと思われる。大学側としては、当然の姿勢である。したがって、一通り標準的な問題集で練習して基礎固めができたら、総合問題にも取り組んでおくことも大切である。融合問題が多く載っている問題集を見つけて演習してもらいたいが、そのような問題集が見つからなければ、過去問が最適である。最低5年間分くらいはやって傾向をつかんでおこう。その際、自分が受験する学部以外の学部の過去問も解いてみよう。そうすれば、演習量が増やせるし、傾向が似ているので、対策としては、最適だからである。

計算力が必要

問題の難易度は前述のとおり基本的かつ標準的で、一度は解いたことがあるような典型問題が多く、いわゆる難問・奇問などはない。つまり、解法の方針が立たないような問題はないのでその点は安心して試験に臨んでほしい。ただし、60~70分という試験時間に対して、やや問題量が多く、若干計算量が多くなる問題も出題されている。時間との勝負となるので、焦らないことが大切である。したがって、対策としては、標準的な問題集で頻出タイプの問題に対して解法で迷わないようによく習熟しておくこと、および、少々面倒な計算でも正確に素早く最後まで粘り強く計算できる計算力をつけておくことが必要であろう。そうすれば、かなりの高得点が得られるはずである。また、マークシート方式では、マークミスには十分気をつけて解答するようにしてもらいたい。