河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

2017年度入試の問題分析

北里大学の入試問題はすべてマークシート方式となっている。2016年度は、薬学部が70分で大問7題、獣医・海洋生命科学部が同一問題であり、60分で大問4題となっている。そして医学部は70分で大問6 題、看護学部は60分で大問4題、理学部は60分で大問6題、医療衛生学部も60分で大問5 題の構成となっていた。問題構成は学部によって例年少しずつ変化しているが、全体として頻出している問題は、(1)読解型の問題で、空欄補充、語義推測、英問英答型の内容一致問題が設けられているもの、(2)会話文形式の読解問題で、空欄補充、内容一致が設けられているもの、(3)空欄補充形式の英文法・語法問題、(4)整序英作文問題、(5)グラフの読み取りに関する問題などが挙げられる。(1)の読解問題の素材文は、本格的な内容の理系素材の英文であり、かなりの量の語注が付され、これをうまく参照しながら読む必要がある。(4)の整序英作文では、和文が与えられているものもあるが、その和文自体がかなりこなれており、与えられた英語との対応関係を見つけるのに手こずるだろう。さらに、グラフ問題との融合も出題されており、高度な処理力が求められている。

2018年度入試対策・学習アドバイス

何をおいても過去問学習を

北里大学の入試問題では、読解問題の形式はある程度一定しているが、それ以外の問題の形式、構成は少しずつ変化している。そのため、多種多様な入試問題に対応できるだけの学力を養成しなければならない。さらに、解答時間に比べて英文の量、問題の量ともに多く、処理力の向上と時間配分も重要となる。したがって、以上の2つの条件をクリアし、北里大学の入試問題で合格点を取るためにやるべきことは(1)標準的な文法・語法問題集と単語・熟語集を徹底的につぶす、(2)中〜上級レベルの英文解釈問題集をこなして、複雑な英文を読み解く技術をマスターする、(3)様々な問題形式を含んだ長文読解問題集を、時間を計ってこなす、(4)過去問演習をたくさんこなす、ということになる。過去問演習をする際には、どの問題を、どのような順番で、どのくらいの時間をかけて解くのかを分析して、問題に取りかかることを勧める。また、自分の受ける学部の問題だけでなく、ほかの学部の問題も活用すべきである。前年度のある学部で出た形式が次の年度に別の学部で出ることがよくあるからである。自分の知識を様々な形でアウトプットできるように、そしてどのような問題構成が出題されても、それを解き切るだけの処理力を養っておけば、2018年度の入試を問題なく乗り越えることができるだろう。もちろん、前述の過去問演習は、(1)〜(3)で示したように、標準的な語彙(ごい)・英文法・語法の知識を習得し、北里大学の読解問題を読みこなせるだけの英文解釈能力を養成した後である。

理系素材の英文の対策を

北里大学の読解問題では理系素材の英文が頻出している。特に専門的な背景知識が必要とされるわけではなく、専門的な単語にも注釈がついている。しかし、日頃から理系がテーマの英文に慣れ親しんでおけば、有利であるのはいうまでもない。特に北里大学の理系をテーマにした英文は、本格的な内容が多く、慣れていないとかなり読みにくい。ほかの学部の問題のみならず、ほかの大学の本格的な理系テーマの読解を扱った過去問題も、練習問題として利用しておきたい。