河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

生物

2018年度入試の問題分析

医学部は試験時間100分(理科2科目)、解答形式はマークシート方式。「被子植物の生殖と発生」「網膜」「腎臓の構造と機能」から、知識問題を中心に、計算・考察問題まで出題された。問題量がやや多いため、教科書にある知識を確実に習得したうえで、正確かつ迅速に解答する練習が必要である。獣医学部・海洋生命科学部は試験時間60分(理科1科目)、解答形式はマークシート方式。「動物の発生」「光合成と物質生産」「植物群落の構造」から、知識・考察問題が出題された。毎年、計算問題が出題されており、対策を講じる必要がある。理学部は試験時間90分(生物科学科受験生は生物・化学の両分野から3題ずつ計6題のなかから任意の3題を選択)、解答形式はマークシート方式。「遺伝子」「動物の生殖と発生」「代謝」「免疫」「生物の系統」などの多岐にわたる分野から、知識・考察問題が出題された。難度の高い考察問題も出題されており、知識の習得と並行して、考察力の養成が重要である。看護学部は試験時間60分(理科1科目)、解答形式はマークシート方式であり、「植物の構造と機能」「遺伝子と染色体」「免疫」から、医療衛生学部も試験時間60分(理科1科目)、解答形式はマークシート方式であり、「呼吸」「遺伝子」「ヒトの受容器」から基本・標準レベルの知識問題が中心に出題された。

2019年度入試対策・学習アドバイス

知識の習得

理学部では難度の高い問題も出題されるが、全学部とも出題の多くは標準レベルの問題である。まずは、高校の教科書の内容をしっかりと理解、記憶することが重要である。例年、幅広く様々な分野から出題されており、全分野確実に知識を習得しておく必要がある。特に、高3生は主要教科の学習に時間がかかり、生物にまで時間がかけられず、苦手分野を最後まで残してしまうケースが非常に多い。早期からの体系的な知識の習得を心がけたい。

知識を使いこなせるように

知識の習得とともに、問題集を用いて知識の定着の確認を行う。かつ、考察問題を解くことで、論理的思考力を養成する。北里大学の生物では、基本知識問題はもちろん、計算・考察問題まで広く出題されるので、教科書および問題集を使った学習を同時に並行して進める必要がある。

過去問題集を用いて

学部ごとに問題の難易度と出題傾向は毎年類似しているので、過去問の演習を行うことで、入試で要求されるレベルや出題傾向を事前に知ることができる。また、マークシート方式の解答形式に慣れておく必要もある。過去問の演習を行うことは、入試の際にとても有利となるので、現在の学習進行状況によっても異なるが、できるだけ早い時期から過去問題集を用いた入試問題研究もしっかりと行うようにしたい。

最後に

全学部、教科書に沿った出題が中心である。しかし、基本知識が問われるだけでなく、それを基にした考察問題まで出題されており、中途半端な用語の暗記だけでは合格は厳しいであろう。先に述べたように、教科書、問題集を用いて正しい方法で勉強する必要がある。そして、勉強を継続すること。継続することにより生物のおもしろさがわかってくるし、何よりも成績が上昇する。生物は努力の量に比例して、確実に成績が伸びる教科である。