河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

世界史

2017年度入試の問題分析

大問数は4学部とも5題、小問数は法学部70問、経済学部80問、文学部56問、国際社会科学部70問であった。2016年度に比べて、法学部と国際社会科学部は同じで、経済学部が10問減少し、文学部は1問減少した。出題形式は、大問1・2はマーク式による空欄補充問題(4択)、大問3は問題文中の誤って用語を指摘し、正しい用語に訂正する正誤訂正問題と記述問題が出題された。法学部・経済学部・国際社会科学部は、大問4・5は記述問題、文学部は大問4が記述問題、大問5は論述問題(制限字数200字)が2題となっている。

出題分野(時代・地域)は、全学部とも古代〜現代まで、地域も特に偏りはない。設問の難易度は全体的に標準だが、難レベルの歴史用語も出題されている。全学部とも問題文が長く、制限時間も厳しいので、制限時間内に正確に解く練習をする必要がある。文学部の論述問題は、2016年度は近現代からの出題であったが、2017年度は2題とも前近代からの出題であった。指定用語が3つ提示されているので、これをヒントに答案全体の構想を考える。また、頻出テーマの問題が多く、過去問を中心に答案作成の練習を早期に始めることを勧める。

2018年度入試対策・学習アドバイス

学習院大学の入試問題の難度は全体的に高いが、実は高校教科書レベルの標準的な歴史用語を問う設問も多い。用語集における頻度の高い歴史用語が出題されるので、高校教科書中心の学習をしていこう。数は少ないが正誤判定問題も出題されるので、歴史事象の内容を正確に理解することを心がけて学習を進めてほしい。受験生がよく使用する一問一答の問題集のみの学習では、因果関係が意識されないので合格点を取るのは難しい。記述形式の設問では、歴史用語を正確に書くことが要求される。特に中国史においては、歴史用語を正確に漢字で表記することが求められている。漢字に対して苦手意識を持つ受験生は、部首などに注意して漢字を読み、書く練習を積み重ねていこう。大問1・2は全学部とも空欄補充問題(4択・事項選択)である。標準的な歴史用語を問うものが多いので、この問題形式に慣れるためにも他学部の過去問を解いてみよう。大問3は、学習院大学特有の正誤訂正問題である。問題文のなかで誤っている歴史用語などはひとつだけで、内容についての正確な知識があれば解ける問題なので、教科書本文を精読して理解と整理を深めてほしい。大問4・5(文学部は4)は、記述問題(空欄補充、下線関連)で、歴史用語を正確に書く練習をし、答案作成が済んだら、誤字などを防ぐためにも必ず見直しをする習慣を身につけておこう。

文学部の論述問題の対策は、過去問の演習はもちろんのこと、同じ制限字数(200字)の類題に挑戦しよう。例えば、東京学芸大学などの国公立大学の過去問を利用するなどして答案作成の練習をしておこう。作成した答案は、世界史の先生に助言をもらえると実力がつく。合格するためにはまずきちんとした計画を立て、通史の学習をなるべく早めに終わらせ、問題演習に時間をかけることが大切だ。過去問は、定期試験とは違い、範囲が広く難問が多い。間違えた箇所を丁寧に復習して理解と整理を徹底していこう。