河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

世界史

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

2018年度から一般入試は、従来型のコア試験にプラス試験が加わった。プラス試験の定員はコア試験の10%程度。プラス試験は、コア試験の日程以外にもう一度受験機会が増えると考えればよい。大問数は4学部とも5題、小問数は法学部70問、経済学部90問、文学部56問、国際社会科学部70問であった。2017年度入試に比べて法・文・国際社会科学部は同じで、経済学部は10問増加した。出題形式は、大問1・2はマーク式による空欄補充問題(4択)、大問3は問題文中の誤った歴史用語・数字を指摘し、正しく訂正する正誤訂正問題と記述問題が出題された。法・経済・国際社会科学部は、大問4・5は空欄補充と下線関連の記述問題、文学部は大問4が記述問題、大問5は論述問題(制限字数200字)が2問となっている。出題分野は、全学部とも古代〜現代まで、地域も特に偏りはない。設問の難易度は標準といえるが、難レベルの歴史用語も出題されている。全学部とも、問題文が長く、制限時間も厳しいので、問題を正確に速く解く練習をする必要がある。文学部の論述問題は、2017年度と同様に前近代分野からの出題であった。指定用語が3つ提示されているので、これらを軸に答案全体の構想を考えよう。また学習院大学頻出テーマが多く、過去問を中心に答案作成の練習を早期に始めることを勧める。

2019年度入試対策・学習アドバイス

学習院大学の入試問題の難度は全般的に高いが、用語集における高い頻度の歴史用語が出題されることが多く、高校教科書中心の学習をしていくこと。大問3の正誤訂正問題は、この問題形式に慣れていないと相当苦戦するので、歴史事象の内容を正確に理解する学習を積み重ねよう。記述形式の設問では、歴史用語を正確に表記することが要求される。特に中国史においては、歴史用語を正確に漢字で表記することが求められている。漢字に対する苦手意識がある受験生は、部首などに注意して漢字の読み、書く練習をしていこう。大問1・2は全学部とも空欄補充問題(4択・記号選択)である。標準的な歴史用語を問うものが多いので、この問題形式に慣れるためにも学習院大学の他学部の過去問を解いてみよう。大問3は、学習院大学特有の正誤訂正問題である。問題文のなかで、誤っている歴史用語・数字はひとつだけなので、内容についての正確な知識があれば解答できる。高校教科書本文を精読して理解と整理に努めてほしい。大問4・5(文学部は4)は、記述問題(空欄補充・下線関連)で、歴史用語を正確に書く練習をし、答案作成後は、必ず見直しをする習慣を身につけておこう。

文学部の論述問題の対策は、過去問の演習はもちろんであるが、制限時数200字の論述問題に挑戦しよう。例えば、東京学芸大学などの国公立大学の過去問を利用するなどして答案作成の練習を積み重ねていこう。そして作成した答案は、世界史の先生などに見せて助言をしてもらうと、答案の精度が上がり実力がつく。合格答案のためには、書き出す前に出題者が意図しているテーマを把握して、メモなどを作成し、答案を作成するようにしよう。入試問題は、高校の定期試験とは違い、範囲が広く難問が多い。間違えた箇所は丁寧に復習して理解を深めよう。