河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

日本史

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

2018年度の出題形式は、文学部コアは大問でマーク式2題(小問30問)・記述式2題(小問20問)と論述式1題、経済学部コア・法学部プラスはマーク式2題(小問30問)・記述式3題(小問30問)、法学部コア・国際社会科学部プラスはマーク式2題(小問30問)・記述式3題(小問30問)で、国際社会科学部コア・経済学部プラスはマーク式2題(小問30問)・記述式3題(小問30問)で、論述問題のある文学部コアのみ解答時間が90分でその他は60分であった。問題文は、教科書的なものではなく、特殊なテーマのものが多く、かなり細かい用語も問われ、分野では政治・経済・外交・文化が幅広く出題された。

2019年度入試対策・学習アドバイス

まずは教科書レベルを確実に

上述の通り特殊テーマ史的なものが多く、2018年度は、古代〜現代の公共事業、皇位継承の歴史、後藤新平の人物史、フェノロサの業績、女性天皇の歴史などの問題文が登場した。これらのタイトルを見ると不安に思うかも知れないが、小問の1 個1 個は教科書に掲載されているものがほとんどで、問題文のみが特殊なものになっているだけといえる。だから、まずは教科書の内容をマスターし、そのうえで同じテーマの内容を頭のなかでつなげていく力をつけておきたい(学習院大学ではそのような力も求めているようである)。

丹念に正解を導く姿勢で

学習院大学の問題では、問題文の前後のみ読んだだけでは、正解を導けないケースも多い。最初の空欄ではわからないが、よく読むと後で同じ空欄があってそこで正解を確定できたり、空欄の前後ではわからないが、その空欄に関する設問文にヒントがあったりする。だから、過去問を解くときには丹念にヒントを探していってほしい。このような姿勢は特殊なテーマの問題文への対策としても有効だろう。過去問には一部に細かい用語もみられるが、それらはほとんど合否に関わらないだろう。そこにこだわらず、教科書レベルの一般的な知識を確実に得点していけば、十分に合格圏に手が届くはずだ。記述解答で誤字が目立つようであるから、正確な漢字の記述を心がけよう。

過去問の研究から傾向をつかむ

過去の出題では、原始時代の考古学分野や戦後史の出題が少ないので、それ以外の時代を最優先して学習すべきだろう。また学習院大学では、前年にA学部で問われた用語(またはその関連知識)が翌年はB学部(または同じA学部)で問われる、というように学部を超えて繰り返し出題される用語が多い。例えば2017年度の法学部では大嘗祭再興を熱望した天皇として「霊元天皇」が問われたが、2018年度の経済学部コア・法学部プラスでも同じ解答が求められ、2018年度文学部コアや国際社会科学部コア・経済学部プラスで問われた「後桜町天皇」は2006年度の文学部の解答のひとつであった。そこで自分が受験する学部に加え、他学部の過去問もやっておくとよいだろう。また文学部で出題される論述問題のテーマも、学習院大学で出題される記述式・マーク式の大問のテーマと重なることが多いので、やはり過去問の研究が役立つだろう。論述問題は「○○について述べなさい」という単純な形式ではあるが、字数にも比較的余裕があるため、「○○」を大きく捉えて文章をまとめていく訓練をしておきたい。