河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

2019年度入試の問題分析

国際社会科学部(コア試験)・経済学部(プラス試験)を除くと、出題傾向に大きな変化はなく、例年同様大問7題から構成されている。法・経済・文・理学部はI・IIが長文総合問題、IIIが中文空所選択補充問題、IVが文法・語法問題、Vが正誤問題、VIが対話形式の4肢択一問題、VIIが英作文問題となっている。国際社会科学部に関しては大問が7題から6題に変更されており、出題傾向も異なっている。全問英問英答問題で、Iが長文総合問題、IIが図表の読み取り問題、IIIが文法・語法問題、IVが正誤問題、Vが会話文空所補充問題、VIが一部の文字を与えたうえでの単語完成問題(記述式)となっている。主な特徴を挙げると、長文総合問題では、内容から空所に適語を選択させるもの、下線部の内容を問うものや本文全体の内容を問うものといった私立大学に典型的なマーク式問題のほか、整序作文や適語補充、本文の語句の省略箇所を補って書き換えさせたりする記述式の問題が出題されている。また国際社会科学部以外では字数制限のある日本語訳の問題や内容説明問題が出題されている。中文空所選択補充問題では内容の理解を問う4肢択一問題となっている。文法・語法問題と対話形式の4肢択一問題は語法や単・熟語の知識を問うものが多く、正誤問題は各設問で与えられている英文の量がやや多い。英作文問題は2問出題されているが、書き出しや一部の表現が与えられている条件英作文で作成する英文も短い。(※学部の説明は基本的にコア試験に基づいている)

2020年度入試対策・学習アドバイス

学習院大学の入試問題で問われているのは、読解力、文法・語法の知識、口語表現の知識、語彙(ごい)力のどれをとってみても標準的な英語力である。難解な問題はほとんど出題されないので、基礎を徹底した学習が重要である。以下に2点学習のポイントを挙げておく。

英文読解の学習

【問題分析】で国際社会科学部以外の長文総合問題では記述式問題が出題されると述べたが、例年、日本語訳の問題は複雑な構文を問う問題は出題されず、基本的な構文の英文がほとんどである。日頃の学習のなかで理解できない英文に接したときに、文型を考えて訳してみたり、内容や段落間の論理構成を考えたりしてみるとよい。また、試験時間が90分であることを考えるとそれなりの速読力が必要である。読むスピードを上げるためにも音読をすすめたい。音読といってもただ声に出して読むだけでは効果がないので、これまでに学習した長文からできる限り長い文章を10題程度選び出し、語(句)の意味と構文と訳を確認したうえで10行1分以内を目安に繰り返し練習してほしい。

語彙(ごい)力の養成および文法・語法の知識の定着

扱われている語彙(ごい)のレベルや問われている文法・語法の知識はほとんどが標準的なものである。なるべく早い時期に過去問を解いてどのくらいのレベルなのかを確認したうえで学習に取り組んでほしい。語彙(ごい)の学習においては意味が曖昧な語(句)や表現はノートにまとめたりするとよい。また、文法・語法の学習においては2、3冊の問題集を購入し、解答の根拠が説明できるようになるまで繰り返し取り組んでほしい。英作文の対策として必要であれば基本例文を100ほど暗記してみるのもよいだろう。