河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

2014年度まではどの学部も3,000〜4,000字程度の評論文読解問題が2題出題されていたが、2015年度から評論文2題の出題は文学部のみとなり、法・経済学部では評論文1題と漢字の記述問題10問の出題となり大きな変更があった。2017年度もほぼこれが踏襲されたが、法学部は独立した漢字問題はなくなり読解問題中に5問が付された。2016年度新設の国際社会科学部は独立した漢字問題5問と3,500字程度の評論文読解問題が出題されたが、2017年度は漢字5問と4,300字の評論文となり字数が増えた。一方、評論が2題出される文学部は2,500字+2,500字程度になり字数はやや減少した。

文章の内容は、現代社会や文化に関わるものが多く、出典は、入試前年に出版された書籍(新書が多い)が目立つ。『日本経済新聞』に掲載された評論(2016年2月4日、2016年5月15日掲載)からの出題が著しく多く、2017年度も経済学部と文学部で出された。

設問は、漢字、空欄補充、傍線部説明、内容一致などで、解答形式は主にマーク式だが、漢字の書き取りと説明問題に記述がある。説明問題の記述形式は特殊で、傍線部説明の解答文に空欄があけられ、その空欄を本文中から指定の字数で抜き出して穴埋めするという形式。字数を合わせるのが大変厄介で慣れが必要となる。また語彙(ごい)を問う問題や、意味を理解したうえで漢字、慣用句などを空欄に入れる問題も多い。

2018年度入試対策・学習アドバイス

漢字のネットワークを拡げよう

学習院大学は伝統的に漢字教育を重視し漢字の出題が必ず5問以上はあり、さらに空欄に漢字を入れる問題も多いので、まずは漢字対策をしっかりしよう。漢和辞典などを活用して漢字一字一字の意味を正確に理解し、その漢字によって構成される熟語も合わせて学習していこう。具体的には、漢字問題集で演習したり新聞や本を読んだりしたときに、漢字や漢語の意味を正確に理解しているかを、主に訓読みができるかどうかでチェックする。訓読みできなければ、意味を把握できていないことになるので、そういう漢字は辞書で意味を調べ、その漢字がほかにどのような熟語をつくっているのかを用例とともにノートにまとめよう。さらに類義語、対義語も合わせて覚える。日本語評論文の基本語彙(ごい)は漢語なので、漢字の意味を理解すると、その漢字を使った別の熟語の意味を推測でき、言葉のネットワークが格段に拡がる。四字熟語、慣用句も頻出するので、これも注意して学習しよう。

漢字の語彙(ごい)力を読解に生かそう

評論文は主に言い換えと対比構造でできている。ある漢語の類義語や対義語を学ぶことで、文章中のキーセンテンスに使われた漢語の類義語、対義語を推測できれば、そこから言い換えや対比箇所を見つけやすくなる。そのように漢語理解に基づいて、言い換え、対比の重要箇所をノートに書き出し図式化してみよう。重要箇所をノートに書くことは、抜き出し問題の対策にもなるので、必ずやっておきたい。

新書や新聞論説の要約をしよう

新書や新聞などから出題される傾向が顕著なので、新聞の文化欄記事や興味を持てる分野の新書を、言葉の意味を調べながら読もう。小見出しごとに内容を整理し図式化して、要約文を書いてみると効果的だ。評論文を読み、それをノートに抜き出して整理すること。