河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

古文

2017年度入試の問題分析

2017年度は法学部では2016年度同様に『大鏡』(平安・歴史物語)、経済学部では与謝蕪村『新花摘』(江戸・俳文)、文学部では『今昔物語集』(平安・説話)、国際社会科学部では『古本説話集』(平安・説話)が出題された。4題中2題が説話と、説話が多い傾向は続いている。

本文の量は、法学部は800字程度、国際社会科学部が2016年度は500字程度と比較的短いものであったが、2017年度は880字程度、経済学部が900字程度、文学部が1,100字弱と長いものであった。

設問数は法学部が9(解答数13、そのうち漢字の読み・書きの記述が2)、経済学部が7(解答数12、そのうち漢字の書きの記述が4)、文学部が9(解答数は23、そのうち漢字の読み・書きの記述が8)、国際社会科学部が5(解答数14)となっている。文学部以外は1問ずつほど減った。

設問内容は、漢字の読み・書き、動詞・形容詞・助動詞の活用、品詞分解、語句の意味、動作の主体判定、文の現代語訳、空欄補充、語句の補い、内容説明問題、理由問題、内容の合致不合致問題、ほかには文学史の問題など多彩である。

2018年度入試対策・学習アドバイス

漢字の読み・書き、古文単語

漢字の読み・書きは、学習院大学の問題の特徴のひとつだ。入試頻出語(十二支、官職、衣服など)だけではなく、「契り」「尋ね」「嘲り」などの動詞の読み書きの出題もあるので、語句の読み書きには注意が必要である。

単語の問題は「やがて」「なかなか」「なめし」「本意なし」「ゆかし」といった頻出単語が問われているので、単語の学習はおこたりのないようにしなければならない。目標として400語レベルの単語力を確実につけていこう。

文の解釈問題や空欄補充には、重要単語と反語表現・副詞の呼応などが含まれているものが多い。

助動詞の活用と品詞分解

文法問題は語の助動詞・動詞・形容詞の活用問題が出題されている。「つ」「ぬ」「り」「き」などを空欄の後の語句を見て、正しく活用させて入れなくてはならない。動詞・形容詞活用する際も次に接続する助動詞が活用の決め手となる。

また文法問題はほかに、「なり」「れ」などの識別問題、音便や敬語の「敬意の方向」についての問題が出題されることがある。謙譲語の敬意の方向などはとかく間違いやすいので、基本をしっかり身につけておこう。

内容判定・合致問題は定番

読解問題では、会話・心中思惟の指摘、「かく」「さ」「しか」など指示語(副詞)の具体的な内容を抜き出す練習をしよう。

内容判定あるいは合致問題は、読解のヒントでもある。しかし、選択肢の文は通釈そのものではないので、総合的な読解力が問われる。動作主の把握、文脈の理解、単語の意味が鍵であり、選択肢の見分け方も対策に入れておこう。

文学史はジャンル・成立・作者名

文学史は文学部以外でも出題がある。頻出の「説話」を中心に、ジャンル・成立・作者の名前を覚えておこう。『源氏物語』や江戸の文学の出題も多く見られるので、学習院大学の過去問を学部にこだわらず、どの学部のものでも学んでおこう。