河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

古文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

法学部では『蜻蛉日記』(平安・日記)、経済学部では無住法師『沙石集』(鎌倉・説話)、文学部では井原西鶴『武家義理物語』(江戸・浮世草子)、国際社会科学部では、『今昔物語集』(平安・説話)が出題された。4題中2題が説話と、説話が多い傾向は続いている。本文の量は、法学部は900字程度と比較的短いものであるが、ほかは1,200字前後の長いものであった。設問数は法学部が8(解答数16、そのうち漢字の読みの記述が3)、経済学部が10(解答数15、そのうち漢字の書きの記述が3)、文学部が8(解答数は15、そのうち漢字の読みの記述が4)、国際社会科学部が7(解答数24、そのうち漢字の書きの記述が4)となっている。設問内容は、漢字の読み・書き、動詞・形容詞・形容動詞・助動詞の活用、助動詞の意味、品詞分解、語句の意味、動作の主体判定、文の現代語訳、空欄補充、語句の補い、指示語、人物判定、内容説明問題、理由問題、内容の合致不合致問題、ほかには文学史の問題など多彩である。法学部は平安時代の文章が続いており、比較的短めではあるが、設問の内容は他学部と変わらない。江戸時代の文章も2017年度同様にひとつ出題されているが、経済学部での出題であった。国際社会科学部では2016年度は500字程度、2017年度は900字弱、2018年度は1,200字程度と大きく変化している。

2019年度入試対策・学習アドバイス

漢字の読み・書き、古文単語

漢字の読み・書きは、学習院大学の問題の特徴のひとつだ。入試頻出語(月名、官職、衣服など)だけではなく、「来」「クズれ」「ハカり」などの動詞の読み書きの出題もあるので、語句の読み書きには注意が必要である。単語の問題は「後る」「そこばく」「もうく」「本意なし」「ゆかし」といった頻出単語が問われているので、単語の学習はおこたりのないようにしなければならない。目標として400語レベルの単語力を確実につけていこう。文の解釈問題や空欄補充には、重要単語と反語表現・副詞の呼応などが含まれているものが多い。

助動詞の意味・活用と品詞分解

文法問題は助動詞の意味と活用の問題が多く出題されている。過去の助動詞「き」や打消しの助動詞「ず」などを空欄の後の語句を見て、正しく活用させなくてはならない。動詞・形容詞活用する際も次に接続する助動詞が活用の決め手となる。また文法問題はほかに、「なり」「れ」などの識別問題、助詞の空欄補充、音便や敬語の「敬意の方向」についての問題が出題されることがある。

内容判定・合致問題は定番

読解問題では、会話・心中思惟の指摘、「かく」「さ」「しか」など指示語(副詞)の具体的な内容を抜き出す練習をしよう。

内容判定あるいは合致問題は、読解のヒントでもある。しかし、選択肢の文は逐語訳ではないので、総合的な読解力が問われる。動作主の把握、文脈の理解、単語の意味が鍵であり、選択肢の見分け方も対策に入れておこう。

文学史はジャンルと成立

文学史は文学部以外でも出題がある。頻出の「説話」を中心に、ジャンル・成立・作者の名前を覚えておこう。『源氏物語』や歴史物語、江戸の文学の出題も多く見られるので、学習院大学の過去問を学部にこだわらずどの学部のものでも学んでおこう。プラス試験もあるので、志望学部以外の問題にも取り組むとよいだろう。