河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

国語全体3〜4題(日程によって異なる)のうち、現代文は2つ。問題文はすべて評論文。設問数は大問ひとつにつき8個。記述式は、漢字の書きと読み、本文中の語句の抜き出し、そして、空欄に合うかたちで説明するパターンで、字数指定がある場合(20字)と字数制限がない場合、そして、傍線部に関して40字以内で説明するものがある(これらも日程により異なる)。マークセンス式は、空欄補充、傍線部の意味説明、指示語の指示内容の読み取り、本文趣旨判定、語句の意味。

2019年度入試対策・学習アドバイス

記述力は、自分の答案への自分自身による検証作業で伸びる

記述問題対策において最も重要なのは、自分が作成した答案を自分自身で検討していくことである。設問趣旨や傍線部の意味に即した内容になっているか、傍線部付近の内容を傍線部とは写すだけになってないか、同じ内容が繰り返されていないか、また、句読点のつけ忘れや誤字がないかなど、問題集や過去問などの解説や解答例を参考に、答案一つひとつを、いろいろな角度から点検するようにしよう。そのうえで、学校の先生などに添削してもらうと、かなり有効である。

幅広い国語知識を積み上げていこう

国語知識全般を網羅する問題集を用い て、語彙(ごい)、文法、文学史の知識などをコツコツ身につけてゆこう。また、漢字問題集では、書き取り、読み取り、さらに例文を含めた意味理解まで行うようにしよう。

設問読解こそが、選択肢問題の得点力を安定させる

現代文を苦手とする受験生の多くは、すぐ選択肢文を見て、そのときどきの自分のフィーリングで答えたりする。そうした曖昧さが自分の解答作業に見られないかの検証を繰り返すことで、設問趣旨の把握や傍線部分析→本文中にある正答の根拠の発見→答えの決定といった一連作業が定着する。目先の「結果」よりも「経過」にこだわった学習の継続こそが、より大きな「結果」につながることを忘れないように。

抜き出し問題はみんな苦手。だからこそ得点できるようになろう

大妻女子大学の抜き出し問題は、抜き出した部分を空欄に補充するパターンが多い。空欄箇所を含む前後の部分と言い換えもしくは対比関係にあたる箇所をチェックするようにしよう。抜き出し問題を苦手とする場合、指定された字数だけを頼りに、傍線部の前後あるいは本文全体を眺めるだけといった傾向が見受けられる。答えを探し出す前に、探すための方向性=出題意図を確認するよう心がけよう。

あらゆる内容に対応できる、安定した読む力をつけよう

評論文は、難解な表現で書かれ、しかも普段慣れ親しんでいないテーマが取り上げられている。そのため、多くの受験生が苦手意識を持ち、何ら対策を立てられずにいるが、逆に、こうした読みづらさを感じた文章を、読解力の底上げに活用してみよう。ひとつの文章を、一文ごと、段落ごとに意味内容を順に押さえ、本文全体の構成を頭のなかで組み立てる意識を持って読む練習をする。最初はゆっくり、だんだん試験中を意識して速く読むことを繰り返そう。多くの文章に触れることも大事だが、こうした、ひとつの文章を繰り返し読むことでも読解力は鍛えられることを忘れないように。