河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

生物

2017年度入試の問題分析

出題形式は、すべて番号選択で2017年度は大問6題、内容を見ると設問数が18問から28問、解答数が60個から82個と、全体的にボリュームは、増加している。しかし、適語補充の問題や知識問題が中心なので、高得点を取りやすいであろう。ただし、マークミスなどケアレスミスをしないように注意したい。生殖・発生分野から生殖法・ショウジョウバエの器官形成、遺伝・遺伝子の分野から真核生物の転写調節、生物の体内環境の分野から肝臓のはたらき・血糖調節、生態系の分野から遷移・自然浄化が出題された。2017年度も生物+生物基礎の分野から出題されているため、2015年度以前の過去問を通して学習するときは、出題されている分野の範囲が広がっていることに注意しよう。2017年度は、2016年度に出題された遺伝の計算や代謝(酵素・呼吸・発酵・光合成)などが出題されていないが、過去問では多数出題されているので注意しよう。

2018年度入試対策・学習アドバイス

教科書の基本事項を覚える

教科書の内容が大幅に刷新されたので、生物用語や各分野の内容が増加した。ただし、生物の分野は生物基礎の分野と比べると、教科書の章立ても多いので、高校での授業進度が遅いと感じたら、早めの対策をした方がよいだろう。そのためには教科書を中心に基本事項を体系的に理解して覚えることが重要となる。学習するときは教科書の本文だけではなく、図表やグラフも理解することが大事である。また、前述の入試問題傾向にもあるように、教科書を逸脱するような問題は出題されていないが、実験や観察などを分析できないと得点に大きな差が現れる。教科書の知識分野は多いため、時間が経過すると覚えたことを忘れてしまうので、書き込み式のサブノート的な問題集を使うとよいだろう。

マーク式の問題集を利用する

出題のマーク数がやや多いので、書き込み式のサブノート的な問題集と並行してマークシート方式問題集を使って学習するとよいだろう。私立大学系のマークシート方式の出題形式は、センター試験のマークシート方式の出題形式とは異なっており、知識問題の出題が中心となっている。そのためには、教科書傍用問題集の例題や基本的な記号選択問題をしっかりやっておく必要がある。また、教科書で理解して覚えたことを定着させるには、教科書と同じ出版社の問題集を使うとよい。入試問題は難問もあるが、例題や基本問題をやらないと得点源にならないため、おろそかにしないようにしよう。その際には、各分野の単元ごとに、例題や基本問題のみを先に終わらせ確実に理解してから、次に応用問題のみを単元ごとに終わらせる。同様に最後は実戦問題のみを単元ごとに行ってレベルアップを図れば、少し難しい考察問題や計算問題が解けるようになるだろう。

計算問題に注意

遺伝や代謝の計算が過去に出題されているので、注意しよう。計算に関する分野は非常に得点に差がつきやすいので、確実に得点できるようにしたい。最初はゆっくり問題を読んで解答すればよいのだが、慣れたら1問あたり5分以内で正答が得られるように、時間を計って練習することが必要である。計算問題に苦手意識を持つ受験生が多いので、得意分野になるように何回も繰り返し演習して努力してほしい。