河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

生物

2018年度入試の問題分析

出題形式は、すべて番号選択の6題で2017年度と変わっていない。1題あたりの設問数は、28問であったものが29問と若干増加した。小問の合計は、82問から77問と減少した。しかし、適語補充の問題や知識問題が中心であるので、高得点を取りやすいであろう。マークミスなどケアレスミスをしないように注意したい。学習は教科書の内容のみで十分であるが、教科書は2018年度に改訂されているため、生物用語が変わったり、新しいものが加わったりしているので、特に高卒生は気をつけなければならない。出題内容について、2016年度以降は計算問題がほとんど出題されなくなったので、問題の内容が非常に易しくなった。合格するためには高得点を要すると考えられる。細胞と分子の分野から細胞の構造と機能、遺伝・遺伝子の分野から核酸の構造と機能、生物の体内環境の分野から体温調節・体液の濃度調節、代謝の分野から呼吸、生態系の分野から生物多様性が出題された。2017・2018年度は、前年度とは異なる内容の問題が出題されているため、その分野のなかから出題されていないものに注意するとよいだろう。また、遺伝子・遺伝や代謝(酵素・呼吸・発酵・光合成)の計算は、過去問では非常に多く出題されているので注意したほうがよいだろう。

2019年度入試対策・学習アドバイス

教科書の基本事項を覚える

教科書の内容が大幅に刷新されたので、生物用語や各分野の内容が増加した。よって、教科書を中心に基本事項を体系的に理解して覚えることが重要となる。学習するときは教科書の本文だけを理解するのではなく、図表やグラフも理解することが大事である。前述の入試問題傾向にもあるように、教科書を逸脱するような問題は出題されていないが、教科書の知識分野は多いため、時間が経過すると覚えたことを忘れてしまうので、書き込み式のサブノート的な問題集を使うとよいだろう。

マークセンス式の問題集を利用する

出題のマーク数がやや多いので、書き込み式のサブノート的な問題集と並行してマークセンス式問題集を使って学習するとよいだろう。私立大学系のマークセンス式の出題形式では、センター試験のマークセンス式の出題形式とは異なっており、知識問題の出題が中心となっている。そのためには、教科書傍用問題集の例題や基本的な記号選択問題をしっかりやっておく必要がある。また、教科書で理解して覚えたことを定着させるには、教科書と同じ出版社の問題集を使うとよい。入試問題は難問もあるが、例題や基本問題をやらないと得点源にならないため、おろそかにしないようにしよう。その際には、各分野の単元ごとに、例題や基本問題のみを先に終わらせ確実に理解してから、次に応用問題のみを単元ごとに終わらせるようにしよう。最後は、実戦問題を同様に行ってレベルアップを図ろう。

計算問題に注意

遺伝の計算や代謝の計算が過去に出題されているので、注意しよう。計算に関する分野は非常に得点に差がつきやすいので、確実に得点できるようにしたい。最初はゆっくり問題を読んで解答すればよいのだが、慣れたら1問あたり5分以内で正答が得られるように時間を計って練習することが必要である。計算問題は苦手意識がある受験生が多いので、得意分野になるように何回も繰り返し演習して努力してほしい。