河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

2018年度入試の問題分析

複数ある受験方式のうち、全学部日程で受験する場合、「国語」は現代文の大問2題を70分で解く(ただし、文学部日本文学科・史学科・比較芸術学科は古文の1題を加えて3題を解く)。

個別学部日程の場合、試験時間60分(文学部日本文学科A方式を除く)。大問数などは、受験する学部・学科・方式によって異なるため各自で確認が必要だが、基本的には以下のいずれかの組み合わせになっていた。①現代文3題、②現代文2題と古文1題、③現代文2題、④現代文1題と近代文語文1題。①・②の場合には大問1題を20分で解く必要があるが、③・④の場合には1題を30分で解けばよいということになり、受験する学部・学科や方式などによって、1題に使う時間を調整する必要がある。複数学部を受験する際には、それぞれの時間枠に応じて解き終えることができるように、あらかじめ練習をしておこう。おおむね3,000~4,000字前後の文章が出題されることが多い。2018年度も例年どおり、多様なジャンルの文章が出題されていた。例えば、社会の制度、ことば、近代、デザイン、国家と大学、田山花袋の文学、探偵小説、小笠原諸島などを取り上げた各種の文章である。ただ、文章の難易度は難関私立大学入試の問題文としては標準的。

設問については、大問1題につきおおむね10問前後。漢字や語句の意味といった知識問題が多くの学部・学科で出題されている。また当然ながら、空欄補充・傍線部の内容や理由の説明・問題文全体の内容把握など、私立大学入試でおなじみの読解設問も多く出題される。解答方式は基本的にマークシート方式だが、漢字の書き取りや本文からの抜き出しなど、一部記述式も含む。各学部を通じて、設問の難易度は難関私立大学の標準レベルである。

2019年度入試対策・学習アドバイス

正確で効率的な読解を心がけよう

現代文の重要語集などを利用し、基礎的な語彙(ごい)力を確実なものにしておきたい。漢字や、慣用表現などの意味を問う設問も出題されているので、語句の知識はできるだけ充実させておくようにしよう。また、入試の本番で出題される様々なテーマの文章に対応できるように、日頃から多様な文章に触れ、文章の構造をつかむ練習をしておこう。現代文の問題集だけでなく、受験生にも比較的読みやすい各種の新書などを利用し、文化・社会・芸術・哲学などの各ジャンルの本を読んでみるのもよいだろう。その際には、短い章や項目ごとに(できれば4,000字前後の文章を)、10分以内で読み取る練習をしよう。ただ漫然と読み流すのではなく、段落ごとの重要ポイントを自分なりに確認しながら読むことが大切だ。

明確な根拠に基づき解答しよう

設問で問われている事柄に対応する、本文中の根拠に基づいて解答する練習をしよう。選択肢のなかには、かなり紛らわしいものも含まれているため、消去法で誤った選択肢や説明が不十分な選択肢を除外できるようにしよう。標準~発展レベルの問題集を使い、受験学部・学科・方式の実際の試験時間に合わせて、1題を20分あるいは30分以内で解く練習をする必要がある。設問によっては、傍線や空欄の前後の文脈だけでは答えられない場合もあるので、傍線や空欄の前後の文脈を踏まえ、その内容と関連の深い離れた箇所まで視野に入れながら、答えを導き出せる力を養っておきたい。