河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

全学部日程の「国語」は、現代文の大問2題を70分で解く(ただし、文学部日本文学科・史学科・比較芸術学科は古文の1題を加えて3題を解く)。

個別学部日程は試験時間60分(文学部日本文学科を除く)。大問数などは、受験する学部・学科によって異なるため各自で確認が必要だが、基本的に2017年度は以下のどれかの組み合わせになっていた。(1)現代文3題、(2)現代文2題と古文1題、(3)現代文2題、(4)現代文1題と古文〈現古融合含む〉)1題。(1)・(2)の場合には大問1題を20分で解く必要があるが、(3)・(4)の場合には1題を30分で解けばよいということになり、受験する学部・学科や方式などによって、1題に使う時間を調整する必要がある。複数学部を受験する際には、それぞれの時間枠に応じて解き終えることができるように、あらかじめ練習をしておこう。

問題文の量は、おおむね3,000~3,500字前後の文章が出題されることが多い。2017年度に出題された文章のテーマは、翻訳、他者の心、現代文化、手塚マンガ、野党論、文学論、哲学など、例年どおり多岐にわたっていたが、文章の難易度は、難関私立大学入試の標準的なレベルである。

設問については、大問1題につきおおむね10問前後。漢字・文学史・空欄補充・傍線部の内容や理由の説明・問題文全体の内容把握など、私立大学入試では一般的な設問のラインナップとなっている。解答方式はマークシート方式が基本だが、記述式との併用もある。各学部を通じて、設問の難易度は難関私立大学入試の標準レベルである。

2018年度入試対策・学習アドバイス

語彙(ごい)力と読解力を充実させよう

現代文の重要語集などを利用し、基礎的な語彙(ごい)力を確実なものにしておきたい。漢字や、慣用表現などの意味を問う設問も出題されているので、語句の知識はできるだけ充実させておくようにしよう。また、入試の本番で出題される様々なテーマの文章に対応できるように、日頃から多様な文章に触れ、その構造をつかむ練習をしておこう。現代文の問題集だけでなく、受験生にも比較的読みやすい各種の新書などを利用し、文化・社会・芸術・哲学など様々なジャンルの本を読んでおくのもよいだろう。その際には、章や項目ごとに(できれば3,000字前後の文章を)、10分以内で読み取る練習をしよう。各段落ごとの重要ポイントを自分なりに確認しながら読むことが大切だ。

発展レベルの問題集を利用しよう

設問で問われている事柄に対応する問題文の箇所を的確に見つけ出し、確実な根拠に基づいて解答する力を磨いておきたい。現実の入試問題の選択肢には、かなり紛らわしいものも含まれているため、なかなか正解を選べないということもあるだろう。そういう場合には、消去法を使って間違い選択肢や説明が不十分な選択肢を除外していき、最も妥当な選択肢を見つけ出す必要がある。そのための練習を、標準~発展レベルの問題集を使って続けよう。受験する学部・学科の実際の試験時間に合わせて、1題を20分あるいは30分以内で解く練習をしておくことが大切だ。設問によっては、傍線や空欄の前後の文脈だけでは答えが出ない場合もあるから、傍線や空欄の前後の文脈を踏まえ、その内容と関連の深い離れた箇所まで視野に入れながら、答えを導き出せる力を養っておきたい。