河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語(全学統一入試(前期))

2017年度入試の問題分析

例年、独自の多彩な出題形式で、幅広い角度からオールラウンドな英語力が試されている。2013年度から大問6題の構成が続いていたが、2017年度は正誤判定問題が復活するなど、大問数が8題に増えた。出題内容は、(1)空所補充問題(語法や語義・イディオムに関するもの)、(2)文法・語法問題(正誤判定、空所補充)、(3)会話文空所補充問題(5つの空所で、それぞれに4つの選択肢)、(4)5つの独立した英文による空所補充問題、(5)長文による空所補充問題(文中の5ヵ所の空所補充問題)、(6)長文を5つのパートに分けた読解問題(複数のパラグラフごとにその中核となる内容を問うものが5問で、そのうち2問はイラストによるもの)となっている。解答形式はすべてマークシート方式。難易度は、高校の教科書レベルの内容がきちんと理解できていれば十分に対処できる基本的な良問が多く出題されている。ただし、全体的に問題量が多く、設問形式が多様であることや読解問題の比重が大きいことから、60分の試験時間で処理するには、かなりのスピードが要求される。

2018年度入試対策・学習アドバイス

時間配分に注意しよう

大問数が多く、出題内容も幅広いので、時間配分には十分な配慮をしておきたい。同時に、多様な独自の出題形式にも習熟しておくことが大切なので、過去問は、設問の形式が似ている「一般入試」のものも併用して最大限に活用して、本番の試験に臨みたい。

文法・語法と会話文は必出

文法・語法や語彙(ごい)に関する問題では、基本事項がバランスよく出題されているので、これまでの授業の総復習を通じて、基本構文、文法・語法、語彙(ごい)などを確実に身につけておくことが最優先となる。会話文問題では、特別に難しい会話表現が出題されているわけではないが、応答表現などの基本的な会話表現には習熟しておく必要がある。また、設定された状況を踏まえ、空所の前後の受け答えから、会話の流れを正確に読み取る力を身につけておくことも大切である。

表現力が多角的に試されている

2012年度までは長文読解のなかでの「適訳選択」が特徴的であったが、その後、「英文による言い換え」や「共通語補充問題」が出題されるなど、表現力が独自の形式で多角的に試されている。2017年度は、数行程度の5つの独立した英文中の空所に入れるのに適切な語句を選ぶ問題が出題されている。英文全体の内容をまとめるうえでどのような表現が適切なのかを判断させ、英語の表現能力を試している。

読解問題には速読力が欠かせない

長文問題では、出題される文章自体は標準的な分量ではあるものの、全体の問題量が多いので、試験時間内に処理するには速読力の養成が欠かせない。これまで読んできた教科書や問題集の英文を利用して、語彙(ごい)や文法事項などを確認しながら、正確な文脈理解に努めるとよいだろう。一連の英文を5 つのパートに分けて、その内容や要旨を問う設問では、選択肢の英文やイラストの内容をあらかじめ確かめておいてから、本文との読み合わせをするのが効率的だろう。ニュース記事や説明文などを素材にして、的確に文脈が把握できているかどうかを試されているので、この種の設問形式に習熟しておくことが大切である。