河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文(一般入試(学科別))

2017年度入試の問題分析

長文の評論読解問題と、漢字・四字熟 語・慣用句などの語彙(ごい)力を問う問題の大問2題が出題され、この形式は近年変わっていない。長文の評論読解問題の字数は、試験日によりばらつきがあり、2016年度は4,000(経営学部経営学科・国際関係学部)~5,600字(都市創造学部)、2017年度は2,700字(法学部・都市創造学部)、5,000字(経営学部経営学科・国際関係学部)、5,500字(経済学部・国際関係学部多文化コミュニケーション学科)でさらに差が開いた。文章の内容としては、2013年度以降文化論系のものが多かったが、2017年度は政治、社会系などもありより幅広い内容となった。2014年度以降はより専門的な文章も目立ち、受験生にはややなじみにくい内容のものもある。設問は、空欄補充、傍線部の意味・理由説明、指示語や文中語彙(ごい)の意味説明、整序問題、脱落文補充、内容一致など様々だ。2題目の漢字や語彙(ごい)力を問う問題は30問近くあり、漢字・四字熟語・慣用句の知識が重視されている。また1,000字前後の文章に空欄が設けられ、そこに当てはまる単語を選択する問題も、例年出題されている。これは、言葉の意味とともに文章の流れを把握する力が問われており、亜細亜大学現代文の特徴にもなっている。設問の難易度は標準レベルで、解答はすべてマークシート方式。

2018年度入試対策・学習アドバイス

漢字の語彙(ごい)力を鍛えよう

大問二の漢字・四字熟語・慣用句などの語彙(ごい)力を問う問題は、30問ほど出題され、大きなウエイトを占めているので、漢字に関わる語彙(ごい)力のレベルアップがまず求められる。また、長文読解問題のなかでも漢語などの単語の意味を問う問題が出題される。この対策としては、四字熟語などを漢字一文字一文字に分解して、おのおのの漢字の意味を漢和辞典で調べてみよう。漢字一文字一文字の意味を正確に理解できれば、その漢字を用いたほかの熟語も理解できるようになる。2016年度には「博引旁証(はくいんぼうしょう)」(広く例を引き証拠をあげて論ずる)や「切歯扼腕(せっしやくわん)」(歯を食いしばり腕を握りしめる=悔しい)の意味を問う出題がされたが、これなどは漢字一字一字の意味を理解していれば、おのずとその意味もわかる。漢文や仏典を典拠とした言葉の意味を問うものもあり、漢字に基づく語彙(ごい)力が試されるのも亜細亜大学の特徴だ。

長文を図式化し要約文を書こう

例年、長めの評論文が出題され、文章の流れを把握する力が求められている。長い文章を読みこなすには、文章の大まかな流れを読み取る訓練が必要だ。そのためには、文章内容が図式化されている問題集などを参考にして、筆者が何についてどのように述べているのかという文章の中心的な内容=主旨を大まかに捉えて、その主旨に沿って、文章中にあるキーワード、キーセンテンスをノートに書き出し、対比・言い換え・因果の関係で図式化してみよう。そのうえで、キーワードやキーセンテンスの間に、文章全体の流れが明確になるような接続語を入れて、「~だから~」という文章の論理関係を意識して要約文を書く。興味のある分野の新書本などを、章ごと、見出しごとに要約してみよう。この演習を繰り返していけば、長い文章の主旨と流れをつかめるようになり、それが速読にもつながるので、頑張って学んでいこう。