河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代社会

2018年度入試の問題分析

1期試験のA日程とB日程、いずれも大問数は5題で、この出題構成に変更はない。全体の小問数も、2017年度と変わらず、A日程が33問、B日程が34問であった。出題の範囲は、A日程では、政治思想と政治制度、社会保障の仕組み、青年期の課題、環境倫理、国際連盟と国際連合、B日程では、地域経済協力の歴史と現状、市場機構とイノベーション、ギリシア哲学・生命倫理を中心にした問題、基本的人権、情報倫理を中心とした問題、といった項目から出題される。2017年度と若干異なるのは、公民科の政治・経済と共通する分野に加えて、倫理分野からの出題の比重が大きくなっている点である。もちろん、公民科の政治・経済や倫理と同じレベルの設問ではなく、いずれの問題も現代社会の教科書レベルの基礎的な知識を問う問題が出題されている。出題形式は、全問がマークシート方式であり、2017年度同様、語句の正しい組み合わせを選ぶ問題も出題されている。また、時事的な興味・関心を問うよりも、教科書レベルの基本的な知識を問う問題である。

2019年度入試対策・学習アドバイス

教科書レベルの基礎知識を確実に把握しよう

東洋学園大学が出題する現代社会の問題は、特別な対策を必要とするものではなく、高校での学習成果を正面から問う良問がそろった問題である。その点から考えれば、教科書の内容を確実に理解することが、入試対策の基本となる。その意味で、センター試験で出題される現代社会の過去問演習は、そのまま東洋学園大学への入試対策となる。教科書の内容を正確に理解するためには、常に現代社会の用語集、さらには国語辞典をかたわらに用意し、教科書で強調されている重要語はもちろん、少しでも疑問に感じた言葉に接したならば、用語集や国語辞典にあたる習慣を身につけてほしい。言葉の定義を確実にすることこそが、現代社会の学習の土台となり、高得点へと直結する有効な学習法である。もし教科書が手元になければ、定評のある参考書を入手して、同様の方法で学習すればよい。現代社会の用語集は、相乗効果も生まれるので、国語や英語の学習でも活用するべきであろう。

センター試験の過去問などで実践的対策を

有効な入試対策は、過去問に取り組んで、一つひとつの設問を解いていくことが確実な方法である。まずは、2017・2018年度の過去問に取り組むことが、必須の対策である。過去問演習は、それ以前の問題に(さかのぼ)るのではなく、ここ2年のセンター試験の過去問を活用することが望ましい。センター試験は、東洋学園大学と同じマークシート方式であり、出題レベルもほぼ共通している。また、センター試験での様々な出題形式に習熟しておくことで、本試で多様なかたちでの出題があっても対応できる力をつけられる。過去問の演習に際しては、適当な選択肢を選べずに正解できなかったときには、なぜ選んだ選択肢が適当ではないのかを確認するのはもちろんだが、たとえ適当な選択肢を選んで正解できても、正しい根拠に基づいて適当な選択肢を選べたのか、改めて自分自身の知識の確実さを確認する作業も行ってほしい。また、現代社会を出題している他大学の2018年度の問題に挑戦することも有効な対策である。以上の作業を繰り返し、正確な知識を確実に身につけてほしい。