河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

2018年度入試の問題分析

大問2題で、すべてマークシート方式。制限時間50分内での解答は十分可能。空欄補充、傍線部内容説明、本文趣旨判定などの読解型と、漢字の書きや読み、慣用表現などの語彙(ごい)理解を問う知識型がある。なお試験日程によっては、口語文法の知識を問うものが1題見られる(「られる」の用法の識別)。

2019年度入試対策・学習アドバイス

センター試験レベルを目標に、漢字書き取りの力をつけていこう

センター試験とほぼ同一の形式で出題される漢字書き取り問題には、センター試験の過去問題などを活用して、実践的な練習を十分に積んでいくのがより効果的。答え合わせをして終わるのではなく、選択肢のカタカナ部分を使った書き取り練習を繰り返し行い、手堅く得点できるようにしたい。

傍線部読解問題は、本文を見る前に行う作業が、最も重要

そもそも読解問題では、設問と傍線部の分析に基づいて本文中の答えにあたる内容を見つけ、そこで読み取った内容を根拠に選択肢を一つひとつ検討していかねばならない。本文だけ見ても正答にたどりつくことはできない。その意味で、設問読解は得点に直結する最重要な作業なのである。本文だけを見て、そのときどきの自分の感覚だけを頼りにして答えを決めてしまうといった雑な作業を少しでも早く克服しよう。

空欄補充問題では、前後の意味内容のつながりに注意しよう

東洋学園大学の2つの文章題には、7~10個の空欄がある。空欄補充問題が合否を左右するともいえよう。空欄箇所は本文の全体構造にとって重要な部分であることが多い。空欄前後でその部分と言い換えもしくは対比になっている箇所を見つけて選択肢を検討するようにしよう。また、空欄補充問題の正答の決めるのは、語彙(ごい)力でもあるということを忘れないように。空欄にどのような表現を入れるべきか見当がついたとしても、選択肢になっている接続詞、副詞、二字熟語といった語の意味理解ができていなければ、正答にたどりつくことはできないからだ。語彙(ごい)力=得点力=合格力ともいえる。常に意識しておこう。

問題演習では、解いた後の点検作業が最重要

ただ解いて得点を確認して満足する演習では、読解力向上にはつながらない。自分の答えの導き方を再現するなどの作業をして、解説に示されている解答手順と比較し、自分の足りている部分と不足部分両方を明確にするようにしよう。「経過」の点検を重視した復習を徹底しよう。

多くの文章に触れる+ひとつの文章を繰り返し読む=柔軟な読解力

東洋学園大学で主に出題される評論文では、普段の生活のなかで考えたこともないようなテーマが取り上げられるのに加え、難解な表現が多く使われている。試験本番で多くの受験生が内容読解に苦戦することだろう。だが、そうしたことがあらかじめわかっているのであれば、それに合わせた対策を講じるべきであろう。問題集や模擬試験などで一度取り組んだもののうちで、読みづらさが強く残った文章を復習の際に利用し、1文ごと、段落ごとに意味内容を順に押さえ、本文全体の構成を頭のなかで組み立てる意識を持って読む練習を、日々の勉強の作業のなかに必ず取り入れ、実践、継続しよう。