河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

物理

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

1月31日の入試について分析する。出題範囲は「物理基礎」から4割弱、「物理」から6割強の割合で出題された。また、2016年度から「原子・原子核」分野からも出題されたことにより、全分野から出題されたことになる。解答形式はマークシート方式で、A・B・C日程によらず大問は3題である。ただし、C日程を除く、A・B日程の大半は、空所補充形式と問い形式の併用であり、各大問のほとんどは(a)・(b) 2つの小問に分かれていて、(a)・(b)・(c)3つの形式は少ない。2017年度では、3題目が小問ひとつのケースもあった。1題目は「力学」分野からの出題で、2題目は「波動」と「熱力学」分野の一方かまたは両方、3題目は「電磁気」分野と「原子・原子核」分野であるが、「電気」と「磁気」の両方が出題される傾向が強く、「原子・原子核」の出題はやや少ない。全3題とも基本~標準レベルの典型的な問題が多い。

2018年度入試対策・学習アドバイス

まずは、基本事項を堅実に身につけるという観点から、解法の基本となる物理現象や法則をしっかり理解していく姿勢を心がけよう。そのとき、読んで得た法則や現象の知識が、本当に身についたかどうかを確かめるために基本問題集を用いて解き始め、その過程で自分の理解度を細かくチェックしながら習熟度を判断してみる。この作業に入るときは、自分が解けるであろうと思われる問題から解き始めよう。もし解けなければ、再度、教科書を読み直して確認するという作業を繰り返していき、さらに内容把握に努めること。とにかく、あやふやな点が明確になって身につくまではこの反復作業をしていこう。当然、難しい内容を最初からマスターすることは厳しいだけに、この基本事項を確認する反復学習は絶対不可欠である。例えば「力学」分野のなかで理解に時間を要して苦手意識がよく出やすい単振動の場合、学習し始めの頃は公式がF=-kxであるという程度の習熟度で終わるケースが多く見られるが、結局、その程度の理解度では十分な得点があげられない。このような体験をしてしまうのは、本来、単振動の場合は、学習の過程でまず等速円運動の正射影からきちんと解析していく手法で理解していないと解答を導けないからである。

千葉工業大学でもこのような内容把握をきちんとしたうえでの典型的な問題がよく出題されている。それだけに、学習の進め方としては段階的に作業することを十分念頭に置く必要がある。とにかくやるべきことは、積極的に問題に挑んでみて、解けない問題については先にも述べたように、再び教科書をじっくり読み返そう。そして、その解答に至らなかった原因・要因の項目内容をきちんとチェックしながら理解を深めることに努め、繰り返しこの作業を続けて学習の流れをつくる習慣を身につけるように心がけよう。

また、2017年度の大問中で分かれた小問は案外解きやすいものが目立ったので、2018年度以降も小問内の単元が、難易度が易~やや易に偏る出題傾向があるなら得点源にすることができる。それだけに2017年度と出題形式が類似していた2016年度までの出題傾向も参考にして、学習アドバイスを再確認しながら計画的に取り組んでいこう。

入試日によって出願内容や形式、問題数が異なるので、前述した以外の幅広い分野についても勉強に取り組んでほしい。