河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

生物

2017年度入試の問題分析

出題形式は、すべてマークシート方式で大問5題からなり、1題あたりの設問は2~7問と分量はやや少なく、また、小問の合計が40問であった。解答時間は60分と十分に余裕があるため、ゆっくり読んでケアレスミスをしないようにしたい。全体的に見て適語補充の問題や正誤を問う知識問題が中心であるため、教科書の基本事項や生物用語を理解して覚えていることが最も重要である。医療系大学では細かい知識が問われることがあるが、教科書の内容のみで十分である。2015年度以前に出題されていた実験や観察などの考察問題や計算問題は、2016年度以降は出題されなくなったので、問題の内容が非常に易しくなったため、合格するには高得点を要すると考えられる。細胞と分子の分野から体細胞分裂・生殖、遺伝・遺伝子の分野からDNAの構造と機能、生物の体内環境の分野から体温調節・血糖調節・獲得免疫、代謝の分野から光合成、生態系の分野から日本のバイオーム・物質循環が出題された。2016年度とは異なる内容の問題が出題されているが、体細胞分裂・DNAの構造と機能・獲得免疫については、2年連続で出題されており、過去問と同じ内容が出題される傾向がここ2年間で見られるので、注意した方がよいだろう。

2018年度入試対策・学習アドバイス

教科書の基本事項を覚える

教科書の内容が大幅に刷新されたので、生物用語や各分野の内容が増加した。よって、教科書を中心に基本事項を体系的に理解して覚えることが重要となる。学習するときは教科書の本文だけを理解するのではなく、図表やグラフも理解することが大事である。前述の入試問題傾向にもあるように、教科書を逸脱するような問題は出題されていないが、教科教科書の知識分野は多いため、時間が経過すると覚えたことを忘れてしまうので、書き込み式のサブノート的な問題集を使うとよいだろう。

教科書の傍用問題集を利用する

教科書で理解して覚えたことを定着させるには、教科書と同じ出版社の問題集を使うとよい。入試問題は難問もあるが、例題や基本問題をやらないと得点源にならないため、おろそかにしないようにしよう。その際には、各分野の単元ごとに、例題や基本問題のみを先に終わらせ確実に理解してから、次に応用問題のみを単元ごとに終わらせる。同様に最後は実戦問題のみを単元ごとに行ってレベルアップを図れば、難しい考察問題や計算問題が解けるようになるだろう。

看護・福祉系の他大学問題を演習する

実戦的に問題を演習するためには、大問ごとに時間を計って行うとよいだろう。その際に、年度ごとに問題を行うのではなく、苦手分野を優先的に克服しなければならない。例えば、自分の苦手分野を①遺伝子、②光合成、③発生など最低3分野くらい選択したら、赤本などを用いて過去問をできるだけ古いものまで掘り下げてほしい。これが終了したら、看護・福祉系の他大学問題を同じように、実戦的に取り組むとよいだろう。同じ学科系の大学の入試問題は、傾向が重なることが非常に多いため、よい練習となるだろう。また、他大学の過去問では計算問題を出題していることが多いが、城西国際大学も以前は出題されていたので、注意した方がよいだろう。もし出題されたら、得点できるように練習をおこたらないようにしよう。