河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

生物

2018年度入試の問題分析

出題範囲は「生物基礎」ですべてマークシート方式であった。大問数は4題、解答数は31で、試験時間が60分であることから標準的な分量と考えられる。出題範囲、大問数、解答形式、解答数はいずれも過去3年間でほとんど変化は見られない。出題分野は、「総合問題」「細胞・遺伝子・代謝」「体内環境の維持」「バイオーム・生態系」からの出題で「総合問題」では単発の知識や計算、実験手順などを広く問うものであった。出題分野についても過去3年間で大問の順番も含めて変化は見られない。実験考察や難しい計算といったものは見られず、高校の教科書の範囲から逸脱した知識を問うものもない。いずれの問題も受験生なら誰もが一度は解いたことがあるような問題ばかりで、難易度も至って標準的なものばかりであった。難易度についても過去3年間で変化は見られなかった。

2019年度入試対策・学習アドバイス

出題範囲が「生物基礎」ということになると、おのずと出題分野が限られることは理解できるであろう。また、例年の出題が高校の教科書から逸脱したものが見られないことから対策も立てやすいだろう。

まずは問題構成を理解する

高校の教科書の目次を見てほしい。

「生物基礎」で学ぶべき項目がきちんと整理されていることに気づくであろう。学習する分野は「生物と遺伝子」「生物の体内環境の維持」「生物の多様性と生態系」の3つだけである。入試問題はそれぞれの分野からいくつかのテーマ(例年2つずつ)を選んで第2~4問がつくられている。さらにそれらの問題では問うことができなかった知識、計算、実験手順を第1問で問う形となっている。

広くすべての範囲を学習する

数年分の問題を見ると、それぞれの分野から広範囲に出題されている。不得意なテーマをひとつでも多くなくすことが合格への近道と思われる。そのためには学習した項目を高校の教科書の「目次」でチェックし、知識が不足していないかどうかを高校の教科書の「索引(さくいん)」でチェックして学習し忘れたものがないようにしたい

問題は標準問題までを数多く解く

一度学習した内容だって、時間とともに多くを忘れてしまうだろう。知識を定着させるためには多くの問題を解きたい。とはいえ難問や難解な実験考察問題は出題されていない。問題は基本問題~標準問題の範囲に限り、その代わり多くの問題を解くようにしたい。

計算問題を意識的に解く

「生物基礎」では計算問題といっても出題されるテーマはかなり限られる。細胞周期、遺伝子(DNA)、尿生成、顕微鏡観察といったものでは比較的計算問題をつくりやすい。きちんと解法を理解し、いくつかの異なるパターンの問題にも対応できるようにしたい。単に知識を頭に入れるのと比べて練習に時間がかかる。早めに対策を立て始めたい。

解答のペースをつかめ

60分で30程度の問題に答えを出すことから、試験の当日は、ひとつの問題に悩んでいる時間はほとんどないと考えられる。過去問を解くときには60分の時間をきちんと守り、どのくらいのスピードで解き進む必要があるのかを実感しておきたい。