河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

2017年度入試の問題分析

試験時間は90分で、前半60分が読解・文法問題(解答個数は34個)、後半30分がリスニング問題(解答個数は30個)である。すべてマークシート方式で記述問題はない。後半のリスニング問題が始まると、前半の読解・文法問題には戻れないので注意が必要である。前半の60分の構成は、READING COMPREHENSION(読解問題) 3題とGRAMMAR AND USAGE(文法・語法問題)2題であり、極端な難問はないものの、正確な文法力を身につけたうえで文意を的確に把握する力、および前後関係から単語の意味を推測する力が求められる。後半30分のLISTENING COMPREHENSION( リスニング問題)はCONVERSATIONS(会話)とMONOLOGUES(ひとりで読み上げるもの)から構成されているが、いずれも一度しか読み上げられないので、普段から音声教材を活用して英語の音声のリズムやスピードに慣れておく必要があるだろう。

2018年度入試対策・学習アドバイス

推測を交えた語彙(ごい)力対策を

豊富な語彙(ごい)力が不可欠なので、市販の単語集で何度も繰り返し対策しておくこと。本文中の単語を言い換えさせる出題が多いので、単語集に載っている訳語をただ丸暗記するのではなく、「この単語はこういうニュアンスだ」のようにイメージで覚えておこう。さらに、本文中での意味が問われるので「ここではどういう意味合いで用いられているのか」といった文脈推測力も求められる。未知の単語が出てきたときにすぐに辞書を引くのではなく、「たぶんこういう意味だろう」と推測してから辞書で確認する習慣をつけておこう。

文法対策は根拠を大切に

一般的な文法4択問題に加えて、一連の英文の空所を埋めさせる出題もあるため、幅広い視点からのアプローチが求められる。1問1問は標準レベルだが、全分野からランダムに出題されるので、標準レベルの文法問題集を何冊か仕上げておくとよい。解答を丸暗記するのではなく、根拠を自分の言葉で説明できるまで極めておこう。

読解対策は能動的に

合否を分ける鍵はやはり読解力だ。主題を選ぶ問題や内容真偽問題のような典型的な出題が多く、センター試験の第5・6問に類似しているので、センター用の問題集で徹底的に対策すればよい。お薦めなのは、「この段落で筆者は何を言いたかったのか」を段落ごとに確認することである。そのためには受動的に漠然と読み進めるのではなく、「なぜその展開になったのか」のように自問自答しながら能動的に読み進める習慣をつけておこう。そうすれば文脈推測力も自然についていく。

リスニングは徐々に難度を上げよう

最初から難度の高い英語をたくさん聞くのではなく、まずは「簡単に読めるレベル」のスクリプトを「聞いて理解できるレベル」にすることが先決である。そのためには、(1)リスニング対策のスクリプトを熟読して意味を確認する、(2)そのスクリプトを繰り返し聞いて、英語のリズムやスピードに慣れる、(3)最終的にはスクリプトを見ずに、耳だけで内容を理解できるようにする、という手順を踏むとよい。この作業に慣れてくれば、いわゆる「英語脳」が完成してくるので、初めて聞く英語にも対応できるようになる。ここまできたら、より難度の高い教材で(スクリプトを見ずに)純粋なリスニング対策に入ればよい。