河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

2017年度入試の問題分析

現代文のみの出題。大問6題。すべてマークシート方式。読解問題は3つ。大問ごとの設問は5~7個。空欄補充、傍線部内容説明、本文趣旨判定は、他大学と同様の出題形式。残り3つの大問は語句知識を問うもので、漢字の二字熟語の書き取り、読み取り、そして四字熟語。読解問題では、「時間」「自己」を論じる哲学的文章や「保守主義」を論じる政治思想の文章が取り上げられていて、しかも文量が多い。また本文中の空欄の数が2016年度の6個から10個に変更されている。60分で完答するには、正確かつ迅速な読解力が求められる。よって、全体としてやや難のレベルといえよう。

2018年度入試対策・学習アドバイス

空欄補充を、得点源にしよう!

上述した文中の空欄の数を考えると、空欄補充問題は、ライバルに差をつけられてしまうかもしれないところであり、逆に差をつけることができるポイントでもある。空欄前後の文脈をヒントに解答の根拠を見つけ選択肢を検討していく手順を徹底すること。選択肢だけを見て、フィーリングだけを頼りに答えを決めてしまわないように。

幅広いジャンルに対応できる「読み」の力をつけよう

神田外語大学では、評論文の出題が非常に多い。受験生にとって普段慣れ親しんでいない内容が取り上げられているうえに、表現がいちいち難解であるから、相当に取り組みにくいものとして感じられていることだろう。だが、受験生は文章を選べない。本試験では、興味があろうとなかろうと、得意な分野であろうとなかろうと、出題された文章を読まねばならない。ならば「自分にとって読みづらい文章が出てくる」という想定のもとに準備すべきである。そこで、一度取り組んだもののなかで読みづらさを感じた文章を活用し、大意をつかむ練習を復習の作業として何度も行い、実践的な読みの力をつけていくことをめざそう。

得点力に直結する語彙(ごい)力アップを!

本文を速く読むのが苦手、内容によってうまく読めなかったりすることの解決法として「問題をたくさん解いて慣れること」が挙げられるだろうが、それと同時に「言葉の意味をきちんと理解する」ことも忘れてはならない。漢字問題集などでの学習では、書き取り、読み取りに加え、意味理解まできちんとするようにしよう。

読解問題全般を見ても、語句知識が正答を導く決め手になる場合が少なくないので、理解の不十分な語句の整理は日々おこたらないようにしたい。

問題演習で最も大事なのは、復習

試験本番までの日々のなかで、過去問など問題演習の機会が増えてくると思われるが、結果に一喜一憂して終わるのではなく、答えが出るまでの作業過程にこだわった勉強を心がけたい。解き終わって答え合わせをする前に、自分の答えを出すまでの途中経過を再現したメモ書きを残しておくと、自分の考え方と比べながら解説で示されている適切な解答手順を比較することができる。そうすることで、ついつい先に選択肢文を見てしまう、自分が選びたい選択肢を先に決めてからその選択肢の内容に合うように本文を読んでしまう、設問をよく読まずに傍線部の直前直後だけを見て答えを出す、といった誤答の原因が見えてくる。そうした「反省」を次の問題演習に生かすような復習作業の反復を、最後まで続けよう。