河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

2017年度入試の問題分析

大問3題、文章読解2題、語句・文法など日本語全般の知識が1題。文章題は、評論、小説、すべて例年どおりの出題形式。評論文は社会学的見地からの戦争論で、小説文は大正から昭和最初期に活躍した作家の作品。空欄補充、傍線部内容説明、本文趣旨判定も例年同様。知識問題も、四字熟語や慣用句の正しい用法、漢字の書き取り、文学史といった出題形式および内容で例年どおり。すべてマークシート方式。

2018年度入試対策・学習アドバイス

選択肢問題は、選択肢だけを見て答えを決められない

選択問題が苦手な場合の傾向として、本文を一読した後、真っ先に選択肢文を見て、そのときどきのフィーリングだけで答えを決めてしまう傾向がしばしば見受けられる。こうした誤答原因の自覚と同時に、設問趣旨の把握、傍線部分析、本文中にある答えの発見、各選択肢文の答えの検討が、どのような場合でも安定してできているか、絶えず点検するようにしよう。

前後の内容のつながりを踏まえた空欄補充を心がけよう

空欄箇所は本文の全体構造にとって重要な部分であることが少なくない。だから、選択肢を見る前に、必ず空欄前後に解答根拠を決めることが重要となる。語句の場合、空欄部分と言い換えや対比の関係にある箇所を見つける。接続詞の場合は、空欄前後の意味内容のつなぎをしっかり確認し、本文中に明確な解答根拠を定める。そして、副詞の場合は、それが修飾する空欄前後の箇所との対応を考えていこう。

過去問演習では、自己検証作業を充実させよう

上記のとおり、文教大学の場合、出題形式に一定の傾向が認められるので、過去問によるトレーニングはかなり有効である。だが、ただ解いて得点を確認するだけで満足するのではなく、答えを出すまでの自分の解き方が適切であったか否かを点検するよう心がけよう。復習では、ただ解説を眺めるだけでなく、誤答の要因を必ず検証すること。

知識問題について

過去問のトレーニングと並行して、着実に勉強していこう。大学受験用の国語知識の問題集や、一般教養として社会人向けに書かれた日本語知識をまとめた本などで勉強していくとよいだろう。また、他大学で出題される知識問題を解いてみるのも、応用力をつけるのに有効である。

安定した読む力をつけるトレーニングを実践しよう

大学入試の現代文では、評論文は出題頻度が非常に高いにもかかわらず、ほとんどの受験生が苦手意識を強く持つだけで、それを克服するために具体的な方策を取らずにいるのが実情であるといえよう。難解な表現を多く用いての説明、普段慣れ親しんでいないテーマが取り上げられていることなどが主な理由だと思われるが、逆にこうした読みにくさを感じた文章を活用し、何度も読む練習をしてみよう。具体的には、はじめに、1文ごと、段落ごとに意味内容を順に押さえ、本文全体の構成を頭のなかで組み立てる意識を持って読む練習をする。最初はゆっくり、だんだん試験中を意識して速く読むことを繰り返そう。多くの文章に触れ様々な話題に触れておくのも大事だが、ひとつの文章を繰り返し読むことも、一見地味だが、読解力の向上には欠かせない。ぜひ、実践してみよう。