河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

物理

2017年度入試の問題分析

一般入試Aは、どの日程も大問3題構成であり、すべてマーク式である。大問1は小問集合であり、設問数は10問程度である。出題範囲は「物理基礎」と「物理」のなかの力学、波動、熱、電磁気、原子の分野からまんべんなく出題されている。問題は基本的な内容が多く、物理法則や公式を適用させれば解くことができる。

大問2 は「物理基礎」と「物理」の中の力学分野からの出題である。2月1日の日程のみ、電気分野からの出題であった。2月1日の日程では、大問3に力学が出題されていた。難易度は標準レベルである。物理法則や公式を覚えていれば解ける易しい設問から、物理現象を把握して公式を運用できるかを試すような標準レベルの設問がある。ただし、問題の誘導が丁寧にされており、その誘導に従って解き進めれば高得点も狙えるであろう。

大問3は「物理基礎」と「物理」のなかの力学、電磁気、熱の分野からの出題であった。2016年度の2月1日実施の入試では、新課程の内容である波の式が出題されており、2017年度の1月31日実施の入試では、交流に関する出題がされている。

トピックスとしては、大問1 の小問集合のなかに原子分野から出題されていた。また、新課程の内容を積極的に取り入れる傾向がある。

2018年度入試対策・学習アドバイス

基礎力を身につけよう

まずは、教科書の内容をしっかりと理解することが大切である。高度な応用問題を行う必要はなく、教科書の例題と練習問題を中心に学習を進めればよいであろう。日本工業大学は、物理法則や公式を覚えて適用するような基本的な問題が多く含まれている。教科書の内容を理解し、物理法則や公式を覚えていれば、得点することができる。

計算ミスをなくそう

どの日程も必ず数値問題が出題されている。物理法則や公式を覚えているが、計算ミスをすることは受験生なら過去に経験したことがあるであろう。日本工業大学を受ける際には、その計算ミスは致命的になるであろう。

問題文を読み取る能力を鍛えよう

大問2・3は標準レベルだが、1問目や2問目は基本的な内容であり、それ以降段階的に問題レベルが上がっていくような構成である。日本工業大学は誘導が丁寧になされており、それを読み取る練習をすれば、高得点が狙えるであろう。対策としては、教科書の例題をマスターした後に、日本工業大学の過去問で誘導に従って解く練習をすればよいであろう。問題集の演習を行うよりも過去問を用いて、1問目で計算ミスをしないように意識し、誘導に従う訓練を積んだ方が効率的である。

新課程に注意しておこう

2017年度では、新課程の内容である交流のインピーダンスに関する問題が出題された。今回出題された交流はインピーダンスの知識がなくても、交流の知識が定着していれば、解ける問題であった。また、小問集合のなかに原子分野からの出題があった。公式を覚えていれば、解ける内容の問題であったが、今後も小問集合のなかに原子分野からの出題がされるであろう。新課程の内容を各自確認して、教科書の内容を定着させておこう。