河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

出題には一貫したポリシーがあり、設問形式に関しては独自のスタイルが定着しており、2017年度入試もそのパターンを踏襲している。大問は、(1)文法や語彙(ごい)力を問う空所補充問題(22問)、(2)語彙(ごい)・文法・作文力を測る語句整序問題(12問)、(3)中文空所補充問題( 4ヵ所の空所に適する文を4 つの選択肢から選ぶものが2種類)、(4)読解問題(日本語による内容一致問題が2 種類)、(5)読解問題(英問英答形式による内容一致問題が3 種類)の5 題で構成されている。出題内容は多岐にわたっており、幅広い角度からオールラウンドな英語力が試されている。難易度は、高校の教科書レベルの内容がきちんと理解できていれば十分に対処できる問題がほとんどである。ただし、試験時間に対して問題量が多く、読解問題の比重も高いので、かなりのスピードが要求される。語句整序問題は「日本文なし」の形式でセンター試験レベルである。同様に、読解問題(空所補充や内容一致)でもセンター試験の出題形式を意識したものが多く、全体に良質の問題がそろっているといえる。

2018年度入試対策・学習アドバイス

過去問対策は万全に

設問数が多く、出題内容も幅広いので、まずは過去問を通して、時間配分には十分な配慮をしておきたい。同時に、多様な出題形式にも習熟しておくことが大切である。過去問を最大限に活用して万全の対策で本番に臨みたい。

文法・語法の運用力と英語の表現能力が多角的に試されている

大問1の文法・語法問題では、中学・高校で学んだ事項が網羅的に出題されているので、基本構文、文法・語法、語彙(ごい)の基本事項を確実に身につけておくことが最優先となる。大問2の語句整序問題では、文法・語法だけでなく、正確な構文把握力が要求される。特に「日本文なし」の形式であるため、与えられた語をどのように組み合わせればよいかを見抜く力が必要で、英語の表現能力が多角的に試されている。いずれも設問数が多いのが特徴で、大問1が22問(22点)、大問2が12問(24点)である。語彙(ごい)や語法に関する問題や語句整序は得点差がつきやすいので、過去問や問題集などで十分な対策が必要である。

文補充問題の出来が合否を決める

大問3は200~300語程度の英文中の4ヵ所の空所に適する文を補充するもので(この形式はセンター試験でも出題されていたことがある)、苦手にしている受験生が多い。2種類の英文からの出題で、配点の比重も高い( 8問・24点)ので、選択肢の内容と空所の前後の文脈とを慎重に吟味すること。

読解問題には速読力が欠かせない

大問4・5は200~300語程度について、全体の趣旨やテーマを選ばせるものなど内容一致型の設問が出題されている。こうした正確な文脈把握が試される問題では、選択肢の内容と本文とを照らし合わせながら、英文を読み進めていく速読力を身につけておくことが不可欠である。設問は「日本語で主題や要旨を問うもの」と「英問英答形式によるもの」が出題されており、比較的短めの英文とはいえ、これだけの問題量を試験時間内に処理するにはかなりのスピードが要求され、速読力の養成が欠かせない。なお、時事的なテーマを扱った論説文を素材にするケースが多いので、日頃からこの種の英文を読み慣れておくとよいだろう。