河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

2017年度入試の問題分析

獨協大学入試にはA~Cの3つ方式があるが、どの方式も国語入試は現代文のみ。例年、3,500~4,500字程度のやや長めの評論文が2 題出題されていたが、2016年度以降文字数が増加する傾向にあり、2017年度は5,000字近いものも出題された。文章の内容は、新書や文庫本を出典とする社会論・文化論などが主で、2015年度は政治、経済、音楽、写真などの専門的な内容でだったが2016年度は標準的な社会文化論に戻り、2017年度も内容はやや難しくなったが、社会文化論中心だった。

設問内容は、漢字、傍線部の意味説明、本文内容説明、空欄補充、脱落文補充などで、例年慣用句や言葉の意味を問う問題も多いが、C方式ではセンター試験のように表現に関する設問もあった。2017年度の特徴としては章題を問う設問があり、2012・2015年度に出題された、傍線部に適合する具体例を選ぶ、やや特殊な問題も再び出題された。設問形式は、漢字も含めてすべてマークシート方式。解答時間は60分なので、文の長さに比して時間が少ない。

2018年度入試対策・学習アドバイス

言葉や漢字の力をつけよう

言葉の意味や慣用的な表現の意味を問う問題が多いので(2017年度は「自己言及性」「可塑性」などの文中での意味が問われた)、まずは日本語の単語力アップを心がけよう。現代文の文章は、英語や古文と違い、読むだけなら読めるので、なんとなく理解した気になってしまうが、実はそれが大きな落とし穴になる。評論文で使用される言葉は、君たちが日常的に使用する言葉とはまったく違い、難しい。だから、英語や古文の単語のように、意識的に学んでいかなければ、その意味はわからないし身につかない。しかも重要語の多くは漢字でできている。漢字の形と読みをただ覚えるだけではなく、漢字一字の意味をしっかりと覚え、それに関連する類義語、対義語などをノートに書き整理して覚えていこう。

漢和辞典を使おう

漢字問題はどの方式でも10問出題され、かつ難しい漢字も出題されているので、漢字問題集などを活用しながら、慣用句・故事成語・四字熟語・ことわざなどを学ぶ。それとともに、言葉を漢字一字一字に分解して、それぞれの漢字の意味を漢和辞典で調べる習慣をつけよう。こうした学習は、評論文の理解力アップにも必ずつながっていく。なぜなら、評論文の言葉のほとんどは漢字の組み合わせで成り立っていて、漢和辞典で漢字一字一字の意味、類義語、対義語を理解すると、その漢字から派生している様々な熟語も覚えられ、未知の熟語が出てきても意味を類推することが可能になるからだ。そのように漢字を理解して、言葉のネットワークをつくっていけると、評論文も読みやすくなる。

図式化して要約を書こう

言葉と漢字の理解力を鍛えたうえで、それをベースに要約力もつけよう。出題文が3,000字以上あるので、日頃から長めの文章を読む習慣をつけて、読んだ文章のポイントを図式化してみよう。興味を持てる内容の新書本を読み、小見出しや章ごとに、全体のテーマと流れを意識しながらキーセンテンスをノートに抜き出す。それを対比・言い換え・因果関係などで整理し、図式化してみる。そうすると、文章の流れが視覚化でき、全体の構造を把握できるようになり、長文でも速読が可能になる。