河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

化学

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

薬学部(1月30日)は大問6題が各小問5問で、すべてマークシート方式である。[1]周期表や化学結合など、物質の構造の小問集合。[2]酸塩基の小問集合。[3]分圧の法則など、気体の小問集合。実在気体と理想気体の違いを表すグラフの設問は思考力を要するが、ほかは基本的である。[4]希ガスを題材に周期律などに関する基本的な知識の小問集合。[5]酢酸の電離平衡と酢酸誘導体の反応を問う、小問集合。[6]アミノ酸とタンパク質に関する基本的な知識の小問集合。全体として、ほぼすべてが平易な基本問題である。計算問題も少ない。基礎学力があれば高得点が可能である。

薬学部(1月31日)は大問6題が各小問5問で、すべてマークシート方式である。[1]物質の分類と分離に関する小問集合。[2]食酢の中和滴定に関する典型的な問題。[3]銀の錯イオンなど知識問題と、溶解度積の計算問題。標準的な内容だが、溶解度積は不得手な受験生が多く、差がついたであろう。[4]コロイド溶液に関する知識問題。[5]芳香族化合物の知識や元素分析の計算の小問集合。[6]天然および合成繊維に関する小問集合。全体として、基本問題が中心であるが、1月30日試験よりは平均点が低いと思われる。

理学部化学科(1月30日)は大問7題で、設問総数は40問、すべてマークシート方式である。[1]周期表、電子配置、酸化還元、酸化物に関する小問集合。[2]塩酸の中和滴定に関する基本問題。[3]放射性同位体と半減期に関する基本問題。[4]電池に関する知識の小問集合。[5]電気分解に関する知識および計算の小問集合。[6]脂肪族化合物の構造決定問題。基本レベルである。[7]アミノ酸、ペプチド、タンパク質に関する知識の小問集合。全体として、ほぼすべてが基本問題なので、基礎学力があれば高得点が可能である。

理学部化学科(1月31日)は大問9題で、設問総数は40問、すべてマークシート方式である。[1]化学量に関する計算の小問集合。[2]組成式や構造式に関する知識の小問集合。[3]中和滴定や塩の水溶液など、酸塩基の小問集合。[4]熱化学の計算問題3問。難しくないが、不得手な受験生が多く、題材もダイヤモンドであり、差が開いたであろう。[5]金属のイオン化傾向に関する知識と電気分解の計算問題。[6]反応速度の知識と平衡定数の計算問題。[7]窒素化合物に関する知識問題。[8]異性体の問題。用語を問う設問が中心であるが、分子式C5H8O2であり、くさびを用いた表記なので、手をつけないで捨ててしまった受験生も少なくないであろう。[9]芳香族化合物の基本的な知識問題。全体として、難問はないが、時間的にも厳しく、1月30日試験と比べるとかなり平均点は低かったであろう。基礎学力だけでなく演習量が必要であった。

2018年度入試対策・学習アドバイス

薬学部への対策

基本的な問題ばかりなので、高得点が狙える。基本知識をしっかり固めることと、苦手分野・手薄な分野をつくらなければ大丈夫である。

理学部化学科への対策

1月30日試験のレベルであれば、基本知識を固めることで高得点できる。1月31日試験のレベルになると、そうはいかないが、難問はないので、標準レベルの問題集を1冊仕上げておけば、高得点が取れる。両日ともまんべんなく出題されているので、苦手分野・手薄な分野をつくらないことが大切である。過去問に取り組むことで時間配分の練習もしておこう。