河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

日本史

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

2017年度入試では、出題形式は、大問が10題、設問総数が33問であり、大問数や設問総数は例年どおりであった。大問で扱う内容や時代に関しては、第1問がテーマ史、第2・3問が古代、第4・5問が中世、第6・7問が近世、第8~10問が近現代となっており、これも例年どおりといえる。これまでの第1問のテーマは技術の発達、衣食住、法制度の歴史、そして2017年度は関東、となっており、古代から現代までを範囲としている。10ある大問のなかで、史料問題や図版問題も出題されている。分野については2015年度までは文化史の比重が大きかったが、2016年度以降は各分野からまんべんなく出題されている。解答形式はすべてマークシート方式で、語句の組み合わせ形式問題が7割、文章正誤の形式問題が約3割を占め、語句を問う問題が多いのが特徴である。毎年出題される図版は文化史の作品が多く、絵画や建築物、仏像などから出題されている。難易度はおおよそ教科書レベルであり、基本的事項を問う問題が大半を占める。

2018年度入試対策・学習アドバイス

語句組み合わせ形式問題の対策

語句を問う問題のうち大半を占めるのは、文章中の複数の空欄に当てはまる語句を組み合わせ形式で問う問題である。この形式はセンター試験でも見られるものであるが、跡見学園女子大学ではこの形式の問題の割合が非常に高く、これを攻略することが合格には不可欠といえる。日頃の学習において、教科書に登場する一つひとつの歴史用語を丁寧に押さえていく学習が必要であり、その際にそれぞれの用語の時期、どの時代・為政者のときの事項であるかといった点を意識した学習が重要である。跡見学園女子大学の過去問を多く解くなかで形式や難易度について確認しておきたい。

センター試験の問題の活用

跡見学園女子大学の問題は、大問1で時代を横断したテーマ史が出題され、その後に古代から近現代までの出題が続くという点、その後の各大問ごとの時代の配分という点などが、センター試験と似た形になっている。ただし、年代整序問題は出題されてない。跡見学園女子大学の過去問をしっかり解くことのほかに、センター試験の過去問を解くことも有効な学習法であるといえる。レベルも近いため、こうしたセンター試験の過去問や全統マーク模試などを活用した学習法が、得点に結びつきやすい。

文化史学習の対策

分野別では、以前は文化史の比重が大きかったが、2016年度以降は文化史が全体の約2割と大幅に減っている。しかし、文化史の出題は続いており、文化史の学習をおろそかにはできない。出題される図版問題の多くは、教科書に掲載されている重要なものばかりであるので、普段の文化史の学習の際に、必ず教科書や資料集で図版を目で見て確認していくことが重要である。

現代史学習の対策

跡見学園女子大学の問題では、例年、大問10が現代史(戦後史)にあてられており、設問数は3問である。これまでのテーマは日本国憲法、大江健三郎、戦後の経済、2017年度は日韓基本条約、とその範囲も多岐にわたる。一般に受験生は戦後史の学習が文化史とともに遅れがちとなる傾向がある。入試までしっかりとした学習スケジュールを組んで、戦後史まで十分に学習が行きわたるようにしておきたい。