河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語(医学部)

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

大問5題から構成されており、すべてマークシート式になっている。第1問が文法4択問題、第2問が語句整序問題、第3問・第4問が800~900語の読解総合問題、第5問が1,000語を超える読解総合問題という内訳である。制限時間80分のなかで読解総合問題3題を解くのはかなりの負担なので、文法4択問題と語句整序問題を手早く(しかも正確に)解き、読解総合問題にどれだけ時間を残せるかがポイントになる。全体としては標準~応用レベルであり、高校で履修する文法・構文を確実に理解していれば文法4択問題・語句整序問題には十分に対応できる。ただし、読解総合問題に関しては、論理展開を十分に考慮したうえで相当な分量の英文を正確に読みこなす必要があるため、難度は高めといえるだろう。特に読解総合問題のなかに入っている文整序問題や、与えられた段落を本文中のどの位置に入れるかを問う問題では、長文の趣旨を的確に捉えて論理的なつながりを考慮する必要があるため、高度な洞察力(国語力)が求められている。

2018年度入試対策・学習アドバイス

まずは語彙(ごい)力対策を

豊富な語彙(ごい)力を備えておくことがすべての基本なので、市販の標準~応用レベルの単語集を繰り返し対策しておこう。読解総合問題のなかに「下線部の本文中での意味に最も近いものを選べ」という出題があるため、単語集に載っている訳語をただ丸暗記するのではなく、「この単語はこういうニュアンスだ」のようにイメージで覚えておくこと。さらに「ここではどういう意味合いで用いられているのか」といった文脈推測力も求められるので、普段から未知の単語が出てきたらすぐに辞書を引くのではなく、「おそらくこういう意味ではないかな?」と推測してから辞書で確認するようにしよう。

文法・構文対策を着実に

第1問・第2問の文法4 択問題と語句整序問題では極端に難度が高い設問はなく、1問1問の文法・構文のポイントは標準レベルだ。ただし、読解総合問題に十分な時間を残すためには、これらの問題をなるべく早く、しかも正確に解かなければならないので、ポイントを瞬時に見抜いて的確な判断を下す必要がある。特に第2問の整序問題は、9つの選択肢を並べ替えさせるものが10問もあるため、ここで時間を使い過ぎないように注意すること。文法問題集で対策する際には正解を丸暗記するのではなく、正解への筋道を友人に説明してあげるつもりで根拠を確認しながら取り組もう。

読解対策は「論理展開」を追え

読解総合問題では、内容一致や空所補充に加えて文整序や、与えられた段落を本文中のどの位置に入れるかを問う問題も課されている。このような出題に対処するには、「段落単位で筆者の主張を捉える」という習慣が必要だ。英文構造の精密な分析ができるようにしたうえで、逆接・例示・対比のような論理展開に着目して段落ごとに筆者の主張を追っていき、「この展開なら次はこういう内容が続きそうだ」という洞察力を働かせること。おすすめは、段落をひとつ読み終えるたびに「この段落で筆者は何を言いたかったのかな?」と自問自答することだ。読解問題集で、この種の訓練をしておこう。できれば自然科学系のテーマの長文に親しんでおきたい。