河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語(医学部)

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

大問6題から構成されており、すべてマークシート方式になっている。第1問が文法4択問題、第2問が語句整序問題、第3問がパラグラフ内の誤文指摘問題(2018年度から新設)、第4~6問が読解総合問題という内訳である。全体的に2017年度よりも難化しており、80分という制限時間を考慮すると、文法4択問題と語句整序問題を手早く、かつ正確に解き、読解総合問題3題にどれだけ多くの時間を残せるかが鍵となる。マークシート方式とはいえ、高校で履修する文法・構文を完全に理解して自由に使いこなせるレベルに到達していない限り、文法4択問題や語句整序問題には対応できない。第3問のパラグラフ内の誤文指摘問題や第4問以降の読解総合問題に関しては、論理展開を正確に把握したうえで大量の英文をその場で読みこなす必要があるため、豊富な単語力を前提とした高度な国語力が求められる。特に、読解総合問題のなかに入っている文整序問題や、与えられたパラグラフを本文中のどの位置に入れるかを問う問題では、長文全体の要旨を的確に捉えて論理的なつながりを考えるという深い洞察力が必要である。

2019年度入試対策・学習アドバイス

イメージを用いた語彙(ごい)力対策を

豊富な語彙(ごい)力を習得しておくことがすべての基本なので、標準~応用レベルの単語集を完全に仕上げておこう。読解総合問題のなかに「下線部の本文中での意味に最も近いものを選べ」という出題があるため、単語集に記載されている訳語を機械的に暗記するのではなく、「この単語はこういうニュアンスの語だ」といったイメージで覚えておくこと。おすすめなのは、未知の単語が出てきたらすぐに辞書を引くのではなく、 「この文脈からすると、こういう意味ではないかな?」と推測してから辞書で確認するという習慣をつけることだ。そうすれば徐々に推測力が鍛えられていく。

根拠を踏まえた文法・構文対策を

第1・2問の文法4択問題と語句整序問題では極端に難しい設問はないが、1問ごとに文法・構文のポイントが異なるうえに、文法知識を総動員して「この選択肢は文法的にありえない」「この語とこの語がつながるはずだ」といった判断を瞬時に下す必要があるので決して簡単には解けない。語句整序問題は10個の選択肢を並べ替えさせるものだが、不要なものがひとつ含まれているので、 この形式に慣れておく必要があるだろう。文法問題集で対策する際には正解を丸暗記するのではなく、正解を導くプロセスを友人に説明してあげるつもりで根拠を確認しながら取り組もう。

論理展開を重視した読解対策を

読解総合問題では、定番の内容一致や空所補充に加えて、文整序や与えられた段落を本文中のどの位置に入れるかを問う問題も課されている。この種の出題に対処するには「1文ずつ和訳してから考える」という初歩的な読み方ではなく、「段落単位で筆者の主張を捉える」という姿勢が必要だ。順接・逆接・対比・例示のような論理展開に着目して段落ごとに筆者の主張を追っていき、「この展開なら次はこういう内容が続くはずだ」という洞察力を働かせよう。おすすめは、段落をひとつ読み終えるたびに「この段落で筆者は何を言いたかったのかな?」と自問自答することだ。読解問題集(自然科学系のテーマが好ましい)で、こういう訓練をしておこう。