河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文(学業特待入試)

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

大問2題。設問数は8~9個。本文は、ナショナリズムに関する評論文と、現代作家による小説作品の一部。設問は、空欄補充と傍線部に関する読解が中心だが、知識問題では、漢字書き取り、語句の意味に加え、小説問題では、品詞に関する文法知識を求めるものが1問見られる。すべてマークシート方式。制限時間60分での解答は、十分可能。

2019年度入試対策・学習アドバイス

いかなる文章にも対応できる柔軟な読解力を身につけよう

入試の現代文においては、ジャンルに関係なく、本文および設問の構造を正確かつ速やかに把握し思考する力が求められる。評論文では、難解な用語が容赦なく用いられていることで読みにくさを強く感じるだろうし、小説文でも、会話が多いなどの理由で話の筋がつかみにくいこともあるだろう。だが、逆にそうした文章を使って、個人的な好き嫌いやジャンルの多様さにとらわれることなく様々な形式の文章に柔軟に対応できる、読みの力をつけよう。具体的には、問題集、過去問などで取 り組んだ文章を復習の時点で活用する。初めは論旨の展開を正確に頭のなかで再現することを重視しながら読み進め、慣れてきたら本試験を意識して速く読む練習を毎日続けよう。

語彙(ごい)力を積み上げていこう

漢字問題は、センター試験と同一形式のものが出題されるので、センター試験の過去問題中の漢字問題などを活用して実践的な練習を十分に積んでいこう。文章が読み取れないのは、そこで使われている言葉の意味の理解が不十分であるから。この点をごまかさないためにも、漢字練習では、書き取りや読み取りと同時に、その語の意味を例文とともに理解するようにしよう。

読解問題は、選択肢だけを見て答えを決めないように

選択型読解問題を苦手とする受験生は、本文を一読した後、フィーリングだけを頼りに選択肢に飛びついたり、傍線 部の直前直後に答えがあると勝手に決めつけて答えを決め、結果、誤答してしまうようだ。設問趣旨と傍線部を分析し、そこで得られた内容に基づいて本文中の答えを求めていけるかが重要である。答えは本文のなかにある。だが、本文だけ見ても正答を導き出すことはできないことを忘れずに。

前後の意味内容のつながりを踏まえた空欄補充を心がけよう

空欄にあたる箇所は、本文の全体構造にとって重要な部分であることが少なくないので、その部分と言い換えもしくは対比の関係にある箇所を本文中に見つけ出し、そこから得られる本文中の解答根拠をもとに選択肢を検討していくこと。また、語句補充の問題では、選択肢に四字熟語や慣用句、さらにはカタカナ語が用いられている場合が多くあるので、幅広い語彙(ごい)力の拡充を常に心がけておくこと。

自分の解き方を点検できるような 問題演習を

過去問あるいは問題集による読解トレーニングは有効である。だが、ただ解いて得点を確認して満足するのではなく、自分の答えの導き方を再現する作業をして解説と比較できるようにするなどといった復習作業の充実を心がけよう。自分の読解力が足りている部分と不足部分両方への点検することを最も重視した問題演習こそが、得点力の安定を生むのだ。