国公立大学

必要な教科について、英語リスニングの利用率、出願時期について紹介しています。

国立大は5(6)教科7科目が基本

センター試験の利用方法は大学によって異なる。そのため、受験生は志望校が課す科目と照らし合わせて受験科目を選択することになる。

数学、理科、地歴・公民などでは選択できる科目が大学によって違うことも押さえておこう。学科の専門性と照らし合わせて理科の科目を指定する大学もあるし、数学の「I」「II」や理科の基礎科目、地歴A、公民の2単位科目(「現社」「倫理」「政経」)では受験できない大学もあるので注意したい。なお、センター試験は出願時に自分が受験する教科と科目数を申告する必要がある。理科を基礎科目で受験するのか、基礎を付さない科目で受験するのかも出願時に決めなければいけない。申告教科・科目数は本当にそれでよいのか、しっかり考えて出願しよう。

センター試験の利用科目は、既に各大学より公表されているが、国立大学では、募集人員の9割近くにあたる学部・学科で5(6)教科7科目以上の科目が課される。一口に5(6)教科7科目といっても、すべての大学・学部が同じ教科・科目を課すわけではない。 5(6)教科7科目の内訳をみると次の3つに分けることができる。

[資料2] 5(6)教科7科目型のパターン

  • 理科基礎は2科目セットで1科目とカウント
文型 外・国・地公2必須、数・理から3(数2必須パターン含む)
理型 外・数2・国・理2・地公
選択型 外・国必須、数・理・地公から5(数2必須パターン含む)

人文系・社会学系・法学系・経済系などの文系学部では、一般的に「文型」で勉強しておけばほぼカバーできる。ただし、地歴と公民の指定科目数については、地歴公民から自由に2科目選択を認める大学や、地歴から1科目、公民から1科目を指定する大学など、さまざまなパターンがあるので注意が必要だ。教員養成系では「選択型」の割合が大きい。理工系・農学系・医歯薬系などの理系学部では「理型」がほとんどであり、理科の基礎科目の利用を認めていない大学も多い。

公立大学については、5教科6科目以下で受験できる大学も多く、7科目を課す大学・学部は、全体の募集人員の3割未満にとどまっている。しかし最初から受験科目を絞り込むと志望大学の選択幅が狭くなり、必ずしも得策とはいえない。国公立大学志望者は安易に科目を絞り込まず、7科目ともバランスのとれた学力をつけるようにがんばりたい。

英語リスニングは96%の大学で利用

英語のリスニングテストについては、国公立大学の募集人員の96%にあたる学部・学科が、その成績を合否判定に利用する。センター試験直前になってリスニング対策をスタートするようでは到底間に合わないので、日常的に取り組んでおくようにしよう。

センター試験自己採点が終わったらいよいよ出願

センター試験本番は、国公立大学志望者はもとより、私立大学志望者も含めて全国で約57万人の出願者が全国一斉に試験に臨む。

試験本番も大切だが、実はその後に重要な決断を迫られることになる。国公立大学の個別学力検査(二次試験)出願校の決定である。センター試験実施の翌日、朝刊には各教科・科目の正答と配点が発表されるので自己採点をする。正確に自分の得点状況を把握するために、解答したマーク番号は必ず問題用紙に控えておこう。自己採点が終わったら、河合塾各校舎などで実施する「センター・リサーチ」に参加しよう。各大学の予想ボーダーラインと照らし合わせ、国公立大学や出願が間に合うセンター試験利用私立大 学の出願校を決めなければならない。

じっくり考えて悔いのない選択を!

センター試験の自己採点をしてから、国公立大学二次試験の出願締め切り(1月31日)までは約2週間しかない。そしてこの時期の決定が受験を大きく左右するのである。もちろん自分が目標としていた得点が取れれば言うことはない。しかし、そうならなかったときにどのような選択をするかを前もって考えておく必要もあるだろう。弱気は禁物だが、入試直前のあわただしいときにあれこれ考えている時間はない。これも受験準備と同じく比較的余裕のある年内に考えておきたい。

家族、高校や塾、予備校の先生ともよく相談して、万全な受験計画を立てるようにしよう。