情報学

情報学の学問分野で学べるカリキュラムや将来活躍できる場などを調べて、情報学に関する興味を広げよう。

情報を様々な角度から探る

何が学べるのか

パソコン、スマートフォンなどの携帯電話、iPadなどのタブレット端末など、近年で最も急速に発展したのは情報関連分野である。情報通信産業は常に新たなサービスを展開し、技術は日々進化している。しかし、その発展の裏では携帯電話・インターネットを利用した詐欺行為や、個人情報の漏ろう洩えいといった様々なトラブルが急増するなど、新たな問題も生まれている。

こうした時代の流れを反映し、従来の情報学系分野の主流であった理・工学系学部に加え、情報を用いて様々な領域を研究する文科系の情報学系学部が増えている。

情報学系といっても研究内容は多岐にわたる。理学部では主に数学や物理学の知識と基礎理論を基に情報系分野を学ぶ。人間の脳が外界の情報をどのように処理するのかを探究する認知科学、数学・物理学を用いた情報統計学、情報処理理論など、原理的な研究分野が中心である。

工学部では、コンピュータに関する研究を基に情報系分野を学ぶ。多くの製品に利用されているAI(人工知能)の研究や、メディアネットワーク構築などのハード、ソフト両面からの研究がより具体的に行われている。

文科系学部では、様々な領域の課題を、情報という視点から研究・解明する。そのため、コンピュータをはじめとする情報技術の理論や知識を学び、情報収集や解析など実践的に活用する技術を身につけることは不可欠で、分野にかかわらず情報をあらゆる角度から総合的に学ぶ。

こういった流れは、情報メディアの急速な発展を受け、多くの学部・学科に広がっている。情報科学を多様な形式のメディアと融合させて学ぶ学科、文化現象をデータサイエンスの手法を用いて分析・解明する方法を学ぶ学科、ビッグデータと感性を生かしたデザインを学ぶ学科など、文系・理系の学問の垣根を越え、複数の分野を融合して学ぶ学部・学科が設置されている。

情報分野でよく話題になるキーワードとして「クラウドコンピューティング」という言葉がある。「クラウド」とは、英語の「Cloud(雲)」を意味し、ネットワーク上のコンピュータ資源の利用サービスのことをいう。インターネットを通して必要なものを必要に応じて利用し、利用料金を支払う。クラウドの登場でさらに新しいビジネスの仕組みが増えるといわれている。

学べる学科

  • 社会情報学科
  • 情報科学科
  • 情報メディア学科
  • 総合情報学科
  • 情報システム学科 他

どのように学ぶのか時間割をチェック

文理融合の幅広い学びが魅力です

青山学院大学 社会情報学部 社会情報学科 社会情報コース 3年
N・Mさん(長野県長野高校卒)

3年後期 MON TUE WED THU FRI
1 ビジネスライティング リスクマネジメント
2 データベース基礎 ウェブプログラミング演習
3 ウェブ論 データマイニング演習 コンピュータネットワーク基礎
4 広報論
5 ゼミナール

ひと言コメント

専門分野を絞りすぎず、文理融合の幅広い学びができることに魅力を感じて、社会情報学部を志望しました。文系の私ですが、文系学生向けの数学講座などがあったおかげで、問題なく情報系の専門科目を履修できています。おもしろいと思う授業は「データマイニング演習」で、Twitterや新聞のテキストデータを様々な手法を用いて計量的に内容分析するというもの。データ分析の手法を習得するだけではなく、内容分析の過程においてほかの履修科目で学んだ視点を生かせる場面も多く、まさに文理融合の学びを実感できる授業のひとつだと感じています。また、ほかの受講生の分析過程の発表を聞くことで新たな視点を発見することができるのも魅力です。

気になる授業

関西大学 総合情報学部 総合情報学科

情報と倫理

個人情報の保護といった法的諸問題、法と倫理・道徳といった哲学的な倫理問題、情報技術・計算技術の普及といった技術的倫理問題などについて、具体的な事例に即して検討。情報に携わる者には、情報モラルが強く要求され、法的な要請も課せられる現状を理解する。

コンピュータの言語

コンピュータにおける情報表現の基礎ならびにソフトウェアとその利用形態について学習する。特に情報処理の手段であるアルゴリズムの基礎、アルゴリズムを図的に表現するフローチャートを用いてデータ探索や並び替えを行う技能を修得。言語プロセッサについても学ぶ。

情報技術の現代史

 科学・技術、さらに情報技術に関する諸問題に取り組む。「戦争とコンピュータ」をテーマに、文献や映像・音声、インタビュー記録などを用いながら、現在のコンピューティングシステムの形成や、それに関わった人々がいかにして社会で実践につなげていったのか考えていく。

将来のフィールド

主な活躍の場

情報通信・情報サービス分野 電機、コンピュータなどのメーカー 企業の情報関連部門 メディア系分野 など

将来のフィールドも、その学問分野と同様に幅広い。コンピュータや情報に関する知識を持つ人への社会的需要も高く、多岐にわたる業界・業種への就職が可能。理工学系では大学院へ進学する率も高い。

ソフトウェア開発などのコンピュータ関連、あるいは情報関連の職種に就く場合が多い。また、メディアやバイオ関連など、新たな産業分野への進出も増加している。様々なジャンルで活躍が期待されている分野である。

めざす資格・受験資格など

基本情報技術者試験 情報検定(J検) ITパスポート試験 CGクリエイター検定 高校教諭 1 種免許(情報)

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学びの最前線を知る!

イマナビ ビッグデータ時代の「検索」の怖さ

これからは「ビッグデータ」の時代といわれる。ビッグデータは、情報の量が巨大なだけでなく、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアなどの情報も含め、文字、画像、映像、音声、Webサイトのページを渡り歩いた軌跡(クリックストリーム)、コンピュータの利用状況やデータをやりとりした記録(ログファイル)などの様々なデータがあり、それら膨大なデータが日々変化し生成されている。ビッグデータが注目されるようになったのは、それを扱う技術が進歩したからだが、検索エンジンもそのひとつ。最近では個人が利用できる検索エンジン、例えば画像検索などもずいぶん精度が上がっている。ビッグデータは様々な分野での活用が期待されているが、その一方、検索機能の進歩で個人情報が危険にさらされているともいわれている。ネット上に現れる「鬼女」と呼ばれる人たちのなかには、その検索機能などを駆使して(検索だけではないが)、とてつもないリサーチ力を発揮。個人情報を特定し、対象者を丸裸にしてしまう。SNSは個人情報の宝庫ともいわれ、それだけネット上は個人情報を知られる危険があるということ。ビッグデータ時代には、SNSの使い方などに、より慎重さが求められるといえそうだ。

情報分類のその他系統