教育(教員養成)

教育(教員養成)の学問分野で学べるカリキュラムや将来活躍できる場などを調べて、教育(教員養成)に関する興味を広げよう。

学校教育の理論と実践を学ぶ

何が学べるのか

教科やクラスの担任の先生に憧れて、将来は学校の先生になりたいと考えたことのある人は多いだろう。一般に教員をめざすなら教育学部へと考えがちだが、教育学部は教員免許の取得が卒業の要件となっている教員養成課程と、免許の取得を義務づけず幅広い知識を獲得することを目的とした総合科学課程に分けられる。ただし、総合科学課程は改組・他学部への再編で縮小傾向にある。

教員養成系学部・学科は、文字どおり教員の養成を目的としたものだが、教員の種類は様々。幼稚園・小学校・中学校・高校や、特別支援学校、養護学校など、将来の希望に沿って、学べる学科・課程を選択する必要がある。カリキュラムも教員免許を取得するために必要な科目を中心に構成されている。教育学、教育心理学、教育制度論などの科目を履修し、教職の意義や教育の基礎理論、各教科指導法、生徒指導、教育相談、進路指導など、学校教育の理論と実践を学ぶ。中学校・高校は英語、国語、数学、社会、理科、情報、芸術系などの専門区分がある。また、教員は子どもの人格形成に大きな影響を与えるだけに、人間に対する理解を深めるボランティアやフィールドワークなど、実践的な学習が数多く用意されているのも特色だ。近年の国際化や情報化、初等教育における英語教育の拡充などに伴い、対応する知識や技術、実践力を学ぶ大学も増えている。教員養成系学部でなくても教員免許を取得することはできるが、教員養成系学部では、より専門的な授業が展開されるため、教員を志望する学生にとっては適した学部といえる。なお、教員免許更新制度が導入され、有効期間内に免許状更新講習を受講しなければ教員免許が失効するので注意が必要だ。

教育者に要求される資質は、単に知識や技術を教えるだけではなく、子どもの持つ才能を引き出すといった人間教育的な側面にまで及ぶ。子どもを取り巻く状況が変化し続ける現在、教員の資質はますます重要視され、質の高い教員の養成に力を入れる大学も多い。

昨今、子どもを取り巻く環境は必ずしも明るいとはいえない。しかし、教員という仕事は、人間形成の重要な時期に関わり、次の時代を担う子どもたちを育てる重要な役割を持つ仕事であり、社会の在り方を左右する営みでもある。「やりがい」を強く実感できる分野といえる。

学べる学科

  • 教育学科
  • 教員養成課程
  • 初等教育(学科・教員養成課程)
  • 中等教育(学科・教員養成課程) 他

どのように学ぶのか時間割をチェック

少人数のアットホームな環境で教員の道をめざせます

千葉大学 教育学部 中学校教員養成課程 英語科教育分野 2年
M・Sさん(千葉県立東葛飾高校卒)

2年前期 MON TUE WED THU FRI
1 Intermediate English CommunicationⅠA 西洋教育思想に学ぶ
2 発達と学習の心理学 Advanced Essay Writing 言語習得と英語教育 英米文学特論Ⅰ
3 Understanding Other CulturesⅠ 英語科教材研究III(リーディング) 英米文学セミナーⅠA 英語学概論Ⅰ
4 Phonetics and PhonologyⅠ 英語科教育法概論Ⅰ 生徒指導・教育相談の実際 英語科教材研究IV(文法)
5

ひと言コメント

教員志望で、教育実習が 1 年次からできること、そして 2 教科の免許取得が必須だったことから、千葉大学教育学部を志望しました。千葉では有名な教育学部であることも進路選びの決め手になりました。英語科教育分野で学んでいますが、 1 学年10人程度と少人数で、 4 学年の縦のつながりも非常に強く、合宿やイベントなどの催し物はもちろん、実習見学などもアットホームな雰囲気で楽しみながら行うことができます。授業はどれも自分の視野を広げるおもしろいものばかり。心理学的側面から、生徒への具体的なアプローチ方法を学ぶ「発達と学習の心理学」は、予習復習はない代わりに、毎回のコメントシートの提出と 3 回のレポートで評価されます。

気になる授業

学習院大学 文学部 教育学科

世界の教育

授業を創造する技法と技術について、学習科学、教授学、授業実践の事例研究を用いて学ぶ。中学校、高校の授業の実践において有効となるよう、ビデオ記録から実例に触れ、観察と批評を行い、併せてICTを活用した授業の可能性についても実践的に考察する。

学級経営論-望ましい学級集団の形成-

児童が、学級集団の一員として望ましい成長をしていくのに必要な指導上の手法を考察する。「学級経営の意義」「生活指導といじめ」「学習指導要領」などをテーマに、学習環境や生活環境の構成についても捉え、児童とまじめに向き合える教師として必要な資質を修得する。

子どもと発達-子どもの発達と絵本―

就学前児(幼児)の発達について、教材に絵本を用いて体験的に学習する。夏期休暇中に行う保育所での実習を通じて、絵本が幼児の発達にどのような意味を持つのか、教育的意義を理解するとともに、幼児の特性を知り、関わり方を学ぶ。

将来のフィールド

主な活躍の場

幼稚園・小学校・中学校・高校の教員 養護教員 その他公務員 塾・予備校などの教育関連 など

幼稚園・小・中・高校など、学校の教員をめざす人が大半を占める。しかし、教員免許取得後、公立学校の場合は各都道府県で実施される教員採用試験、私立学校の場合は各学校で行われる採用試験に合格し、初めて教育現場に立つことができる。教員以外では、予備校などの教育産業や公務員、その他の一般企業への道に進む人も多い。また、教育者としての能力を高めるために、大学院へ進学する人も増加している。

めざす資格・受験資格など

小学校・中学校・高校教諭 1 種免許 幼稚園教諭 1 種免許 特別支援学校教諭 1 種免許 学校図書館司書教諭 学芸員

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学びの最前線を知る!

イマナビ 植グローバル社会における教育で注目されるESDとは?

 グローバル化が進む現在、地球温暖化などの環境問題をはじめ、様々な世界規模の問題に対応できる人材の育成が必要とされてきている。そのようななかで注目されているのが「ESD」だ。

ESDは「Education for Sustainable Development(持続可能な開発のための教育)」の略で、環境、貧困、人権、平和、開発などのグローバルな現代的課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組み、持続可能な社会の実現をめざす教育概念のこと。現在ユネスコの主導のもと、世界各国で取り組みが進められている。また日本においても、ESDの推進拠点として活動を行うユネスコスクールの加盟校数は2016年10月時点で1,044校( 1 ヵ国当たりの加盟校数としては、世界最大)になっており、その重要性がうかがえる。

ESDにおいては、環境学習やエネルギー学習、国際理解など、様々な分野をつなげて総合的に取り組むことが大切だとされる。また、体系的な思考力やコミュニケーション能力などを育むアクティブ・ラーニングが学びの中心となる。次世代を育成するこれからの教師には、各教科の知識にとどまらない広範な教養や、多様な学び方を実践する力を身につけることが必要になっているのだ。