経営学・商学

経営学・商学の学問分野で学べるカリキュラムや将来活躍できる場などを調べて、経営学・商学に関する興味を広げよう。

企業活動を研究し企業経営を模索

何が学べるのか

経営学・商学とは、生産・流通・販売・消費などの経済活動を、理論から実際の企業活動までを幅広く実務的に学ぶ学問である。経済環境が激変する現在、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の話題などもあり、経営学・商学系はまさに時代の注目を集める学問領域といえる。

経営学は、企業活動やビジネスの仕組み、組織の在り方、生産管理・品質管理などを研究対象とする。経営の4 つの柱である「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」という側面から、企業を組織し、運営・管理していく過程で発生する様々な事象を分析し、企業を豊かにする戦略を探る。経済や社会は複雑な要素が絡み合いながら、絶えず変化し続けており、移り変わる実社会に対応した研究が求められる。現在、IT革命やグローバル化により経済動向が急激に変化しており、ビッグデータを活用した製品開発や経営戦略、情報系との学際性の高い経営情報学なども活発に研究されている。

商学は、商品の生産・消費・流通・販売などビジネスの諸側面を研究して実際に役立てるための学問だ。商品が生産され、消費者の手に届くまでには、通常、流通・運送・販売などの過程を経る。それらの仕組みやメカニズムの分銀行・保険・証券などの金融分野も研究対象としている。

経営学、商学いずれの分野においても、経済学の基礎科目や民法・商法をはじめとする法律、さらに会計学、簿記、マーケティング学などをコア・カリキュラムとする大学が多い。なかでも会計学では、財務会計、管理会計、税務会計、株式会社会計や原価管理、会計監査などを学ぶため、経営学、商学との関連が強く、商学では、さらに細分化された領域を学ぶ。

今日では経営学・商学の対象は、ビジネス分野にとどまらず、公共性の高いほかの組織・団体にまで及ぶ。例えば、財政難が指摘される多くの自治体では市場原理を導入し、地域経済やコミュニティの活性化を図っている。また、高齢者向け介護施設や病院などの福祉・ヘルスケア関連分野も、サービスや質の競争に耐えられる組織づくりをめざしている。NPOやNGOなどの各団体も、今や経営学の研究対象であり、この分野の知識を必要とする組織・団体は今後ますます増えていくだろう。

学べる学科

  • 経営学科
  • 商学科
  • 会計学科
  • マーケティング学科
  • マネジメント学科 他

どのように学ぶのか時間割をチェック

経営や金融の第一人者を輩出した伝統校で最前線の知識を学んでいます

一橋大学 商学部 2 年
T・Kさん(国立 東京学芸大学附属高校卒)

2年前期 MON TUE WED THU FRI
1 マクロ金融論 線形代数IB マクロ金融論 日本社会史総論
2 前期ゼミナール(英書講読) 集合と位相 計算機概論 宗教と文化I
3 リスクと保険 フランス語 リスクと保険 フランス語
4
5

ひと言コメント

一橋大学商学部は、教授も経営や金融などの分野の第一人者が多く、興味深い講義がたくさんあります。 1 年次から会計・経営・金融・マーケティングの専門科目に加え、少人数のゼミナールも必修科目になっています。ほかの学部に比べると大変かもしれませんが、ゼミナールはやりがいがあります。「前期ゼミナール」では、まだ和訳本が出版されていない英書を14人のゼミ生で輪読。マーケティングにおける調査方法についての英書を扱いました。予習として、パワーポイントを使って本の内容をまとめるなど、発表するための下準備を行います。かなりハードですが、発表に対する企画や構成、話し方など、プレゼン能力も身につくと思います。

気になる授業

大阪市立大学 商学部 商学科

商業概論

流通現象を解明するために流通理論の基礎を身につけ、流通現象と、それを理論的に説明することのおもしろさを体感する。「経済における流通と商業の役割」「取引の計画性と商業組織編成」などをテーマに、近年の複雑な流通現象へのアプローチ法も学ぶ。

マーケティング管理論

企業の売買活動に焦点を当て、効果的に行うのに必要な企業行動の在り方を考える。製品政策、価格の決定方法、製品の流通、顧客とのコミュニケーション方法など、売買活動を円滑に行うための諸活動を体系的に把握し、基礎となる理論について理解を深める。

日本産業論

この30年間で大きく変化した日本の製造業の動態を歴史的に振り返り、特徴を歴史的な視点から理解することをめざす。複雑に入り組む産業間の関係、新産業勃興の必然性について展望するために、生産の分業構造という視点を交えて考察を行う。

将来のフィールド

主な活躍の場

百貨店・スーパーなどの小売業 商社、製造業、サービス業 銀行・証券・保険などの金融関係 など

経営学・商学系の場合、百貨店・スーパーといった小売業や商社、製造業、サービス業、銀行・証券など、どの分野の企業であっても大学で学んだ内容を生かせる場合が多い。このため進路は幅広い業種にわたる。また近年では、システムエンジニアやソフトウェア開発者として、IT関連企業に就職する人も増えてきている。公認会計士や税理士をめざしたり、大学院へ進学する人も多い。

自分のやりたいことや自己の適性などを、入学後比較的早い時期に認識し、学ぶ必要があるだろう。

めざす資格・受験資格など

公認会計士 税理士 中小企業診断士 社会保険労務士

こちらから大学情報を検索できます。

学びの最前線を知る!

イマナビ スポーツ・ビジネスでやり取りされる巨額マネー

 メジャーリーグにおける日本人投手の活躍が続いている。所属する球団から他球団に移籍する場合、フリーエージェントの権利(どの球団とも選手契約を結ぶことができる権利。国内移籍については ₈ シーズン、海外は 9 シーズンを出場選手登録した者に与えられる)を獲得してから交渉を始めるのが通例だが、日本球界でも活躍したダルビッシュ有投手や田中将大投手の場合はそれを待たずにポスティングシステムを利用して移籍した。

ポスティングシステムとは、フリーエージェントの権利を獲得していない選手を獲得希望球団(この場合メジャー球団)の入札によって決める仕組みである。メジャー球団は欲しい選手が獲得でき、日本の球団は金銭的な補償が得られ、選手はフリーエージェントの権利獲得を待たなくてもいい。三者三様にメリットのある制度のようだが問題もあった。そのひとつが落札金額の高騰であり、資金力に起因する戦力の不均衡を是正してきたメジャーリーグにとっては見過ごせない問題だった。新ポスティングシステムでは、選手の獲得に必要な金額の上限が設定されたため、日本の球団には大きな痛手になったが、選手にとっては複数球団との交渉が可能になったことは大きなメリットだろう。

経済・経営・商分類のその他系統