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東洋英和女学院大学 古文
2008年度入試の問題分析
2008年度の出典は、『十訓抄』であった。
2006年度が『西鶴織留』(江戸・浮世草子)、2007年度も江戸時代、松永貞徳の『戴恩記』と、江戸時代の作品が続いたが、中世(鎌倉時代)の教訓説話からの出題であった。
2005年度が『今昔物語集』(平安・説話)であったことから、3年ぶりの説話の出題であった。
しかし、それ以前には、つくり物語である『源氏物語』や、歴史物語である『栄華物語』の出題もあり、様々なジャンルからの出題が見られる。
分量は550字程度で2007年度の600字程度と同様であった。長かった2006年度(1,100字程度)の半分である。
設問は2007年度同様、すべてマーク形式で、10問となっている。
選択肢はa〜eの5択が基本。
設問内容は、語句の意味、解釈、文法(助詞の空欄補充)、主語判定、内容説明、理由説明などである。
本文の難易度はやや難であるが、設問の難易度は標準である。
2009年度入試対策・学習アドバイス
古文単語は基本単語を押さえる
2007年度では「よしなし」、2008年度には「かたはらいたし」などの重要単語の意味が問われた。
200語レベルの重要単語の意味は正確に覚えておこう。選択肢が5つあるので、ほかの語との違いがわからなければ迷うことになるため、現代語の意味・ニュアンスもしっかりつかんでおこう。
本文の傍線が引かれていないところにも重要単語がたくさんあり、全体としては400語レベルの古語の習得が求められる。
現代語にもある単語は、古典での使い方との違いに注意しよう。語源や語義を覚えるとよい。
呼応の副詞も現代語訳の傍線部に含まれることが多い。
文法は助動詞・助詞・敬語を中心に
文法は文の受け掛かりや助動詞・助詞の用法が中心である。
過去の助動詞「き」や完了の助動詞「つ」「ぬ」などは、接続・活用をしっかりと覚えよう。
現代語訳の設問も、「已然形」+接続助詞の「ば」の訳で選択肢を絞り込む。
「なむ」や「る」「れ」「せ」などの文法識別は、訳や解釈に生かせるように学習しよう。
係り結びの法則や副助詞「だに・さへ」などの用法も必修である。
敬語の学習は、解釈問題でも選択肢を見分ける重要なポイントとなっている。そのため選択肢の現代語の敬語表現も、敬語の種類(尊敬・謙譲・丁寧)が区別できるようにする。「給ふ」や「おはす」は何という動詞の尊敬語かなど選べるようにする。
常に主体を確認しながら
読解のポイントは、一文一文が、誰の動作であるかをしっかりと意識して読むことである。設問では、「何が(どうする・どんなだ)」「誰の(もの)」が問われる。
設問のパターンは、出題された本文によって、毎年多少変わってくる。まずは、過去の問題を5年分は丁寧に解き、終わったら、センター試験・私大マーク試験対策の問題集などで、選択肢をヒントに読む練習をするとよい。
作品も中古・中世・近世と偏りのないように、まんべんなく、様々なものを読んでおこう。
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