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白百合女子大学 古文

2008年度入試の問題分析

出典は、国語国文学科・英語英文学科が教訓説話『十訓抄』、フランス語フランス文学科・児童文化学科が軍記物語『義経記』と、ともに中世の作品からであった。
本文の分量は、『十訓抄』が900字程度、『義経記』が1,050字程度とやや長めではあるが、試験時間は十分にあるので読み切れないことはないだろう。
設問は、国語国文学科と英語英文学科の共通問題が6問。国語国文学科受験者のみ2問追加の設問がある。フランス語フランス文学科・児童文化学科は同じ問題で、設問は7問であった。

設問の内容は、現代語訳、文法問題(助動詞の終止形・意味・文中での活用形)、指示語の問題、人物判定、内容説明、理由説明などである。

基本的に記述形式の設問である。説明問題では、「誰の(が)」「どのような」など、解答の記述に指定があり、常に動作の主体や客体を明確に現代語訳することが求められている。

2009年度入試対策・学習アドバイス

出典の研究

近年の出題を見ると、『大鏡』『栄華物語』などの歴史物語が頻出であり、学科による出題の違いはほとんどないといっていよい。

正確な現代語訳

重要単語は多義語の文中での意味を問う問題が多い。「あさまし」「やさし」「やすし」「憂し」「かなし」「ゆゆし」「わりなし」「便なし」などの形容詞や、「え…打消」「な…そ」などの副詞の呼応表現がねらわれやすい。この場合は選択肢の問題もあるが、現代語訳の問題も重要単語と基本的な文法事項がポイントとなる。

文法事項は、2008年度には、自己の願望を表す終助詞「ばや」を含む文や「か…連体形」の係り結びなどが問われた。
慣用表現も、「『様を変ふ』とはどうすることか」というように、説明問題として問われた。記述形式での出題はどれも基本的なことを問うものである。古典文法の教科書をしっかりとマスターしておけば十分に対応できる。

文法は助動詞の活用と意味

2008年度「ね」「に」、2007年度「ぬ」「れ」「せ」「けむ」「に」、2005年度「に」「れ」「せ」「しか」、2004年度「まし」「けれ」の説明を求める問題が出題された。これらは、傍線部の助動詞の終止形をつくり、本文中での意味と活用形を書くものである。2004年度には、「なる」の識別で、選択肢から同じ用法のもの(伝聞推定の助動詞「なり」)を選ぶ形式も出題されたことがある。いずれにしても、本文中での助動詞の活用と意味を常にチェックしておく必要がある。
現代語訳にも必ず助動詞が含まれるので、意味を考えるだけではなく、訳出も正確にできるようにしておこう。

指示語や人物判定

「これ」「かれ」のような代名詞や「と」「かく」「さ」「しか」のような副詞の指すものを常に確認して読もう。
出題の多い説話や歴史物語では、人物判定や主体判定が頻出である。一つひとつの動作、心情が誰のものか確認をしながら進もう。また、系図による注などにも慣れておく。

和歌の修辞

掛詞は、「ふる」を「降る」と「経る」、「うき」を「憂き」と「浮き」のように漢字で書き分けるようにする。

 

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