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大阪大学 古文(文学部)

最近の出題傾向

過去5年間の出典は、中古2題、中世2題、時代不明出典1題である。中世から出題された、2007年度『うたたね』はほぼ中古文といってよい文体の作品であったし、また、2008年度『平家物語』も軍記特有の和漢混淆文のような文体の箇所でなく、和文調の中古文的な箇所が選ばれている。また、時代不明出典の文章(2006年度『枕草子』伝能因所持本・奥書)も中古文的なものが採り上げられ、そのことから例年の傾向としては出典作品の成立年代にかかわらず、典型的な古文と言ってよい、いわゆる中古文が出題されているといえるだろう。
設問内容としては、古文に典型的な、現代語訳問題や傍線部の内容説明、理由説明問題などである。客観形式の問題は、2002・2005年度で該当箇所の抜き出しや指摘、2002・2003年度で文法問題が出題されているくらいである。
現代語訳問題は2001年度以降、傍線箇所も長くなり、多少意訳的な解釈を施さなければならない問題が課せられている。大阪大学文学部は、2001年度以降、情報開示によって大学側が作成した解答例を示しているが、それを見ても、主語や省略表現の補いなどを施していることがあるなど、文脈を踏まえた細やかな現代語訳を要求しているように思われる。
和歌の含まれた文章はよく出題されている。2001・2004・2005・2007・2008年度で和歌の解釈、2004・2008年度で和歌に含まれる修辞の説明、2000年度では和歌の内容を踏まえた内容説明が出題されている。ちなみに、2004・2005・2008年度は有名出典の出題頻出箇所の文章が採り上げられた。

2009年度入試対策・学習アドバイス

【1】重要古語と語法、古典常識の再確認を

単語帳などを利用しての頻出重要古語(だいたい600語くらい)の対策は万全かという点は、常に注意しておくこと。また文法に関しては、文法問題が過去に2年連続して出題されたこともあり、それ以上に解釈のうえでは欠くことのできない基礎学習であるから、助詞・助動詞の意味や解釈に着目した学習はしっかり押さえておきたい。また、古文を解釈するうえでは、当時の習慣や精神的背景といった古典常識の知識もある程度は必要である。そういった面の学習にも目を向けること。

【2】内容説明の演習を

記述説明問題の演習を徹底することが重要である。現代語訳問題は、さほど難しいものが出題されているわけではないので、ここではあまり受験生の差がつかないことも考えられる。してみると、ほかの受験生と差がつき、合否を分けるものは、内容説明問題でいかに点数を取るかということにかかってくるだろう。字数制限のある内容説明問題の演習にも注意しておく必要がある。2001・2003・2004・20062008年度では字数制限の設問がなかったものの、2002年度には50字・120字といった形での記述説明が課されている。

【3】和歌の対策を

和歌の修辞や解釈の問題は、その対策の有無が大きな差を生む。典型的な修辞の理解、特に掛詞や縁語の理解は徹底を極めたい。またそれに加えて、和歌全体を解釈するといった演習も心がけたい。

 

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