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一橋大学 古文・漢文
最近の出題傾向
近代(近世)文語文もしくは融合文
1997年度から始まった古文・漢文の問題は、当初は現古または現漢の融合文での出題が目立ったが、2003年度以降、2005年度の現古融合文(石川淳の文章)を除けば、すべて近代(近世)の文語文が出題されている。このうち漢文訓読調の近代文語文は、陸羯南・中江兆民・加藤弘之ら明治期に活躍した思想家・学者の評論が、また、近世(江戸時代)の文語文は、『蘭学事始』・『日暮硯』が出題された。これらは2008年度の『日暮硯』をはじめ、一般的な古典の入試問題ではほとんど扱われない出典である。なお、過去に融合文(現古、現漢とも)で出題された場合は、いずれも江戸時代の文学や思想に関する文章であった。設問は本格的な記述問題で、現代語訳だけではなく、現代文的な説明問題が多く出題されている。
2009年度入試対策・学習アドバイス
過去の出題傾向を踏まえると、2009年度も古文・漢文は、近代(近世)文語文の問題、もしくは現代文との融合問題として出題されることが予想される。いずれにしても、他大学ではあまり出題されない形式であるが、結局のところ、古文・漢文の知識や読解力を応用する問題が出ると考えてよい。
【1】近代(近世)文語文が出題された場合
(1)文語文的な表現の解釈・現代語訳を求める問題や、(2)文脈・要旨を踏まえた説明問題などが出るだろう。近代文語文は漢文を訓読した文体に近い。また近世(江戸時代)の文章は、古文と漢語の知識があれば対応できる。つまり(1)のタイプの問題は古文・漢文の応用問題と考えてよい。また、(2)のタイプの問題では、文語文において現代文的な読解や説明を求められていると考えられる。正確な現代語訳とともに、現代文で養った内容を自分でまとめたり、説明したりする力を応用できるようにしておこう。
【2】融合文が出題された場合
(1)古文・漢文の解釈や現代語訳の問題が出る。さらに、(2)現代文の内容と古文・漢文の内容とを関連させた問題も出るだろう。(1)は普通の古文・漢文の問題とほぼ同じだから、まずは通常の古文・漢文の学習によって実力をつけよう。その際、センター試験のような選択式問題だけでなく、記述式問題を十分にこなしておくこと。さらに(2)のような現代文的な説明問題にも対応できるよう、古文・漢文の表面的な意味だけでなく、そこに表れたものの見方や考え方をも理解し、説明できる力をつけておく必要がある。
古文・漢文に関しては、どのような問題が出ても試験場で動揺することがないように、近代の文語文や江戸時代の文章を含めて、様々な古典作品に触れておくことが望ましい。
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